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2010年06月25日

日本×デンマーク。
「個人の技量」と「集団の技量」の見事な融和、
「机上の論理」と「現場の対応」の見事に融合。
言葉にすれば簡単だけど、極めて難しい事を やってのけた

まおうの勘違い評論 | 2010WC デンマーク vs 日本
完璧な形で2点を奪って、ほぼ試合を決めたと言っても良い。


ただ、それ以上に良かったのは、
立ち上がりデンマークは素早いボール回しで、
日本がここまで2試合成功していた プレスからの挟み込みを
序盤は完全に外してしまっていた。

そのままでは、日本は危ない展開になりかねなかったのだが、
岡田監督の指示もあったようで、
チーム全体がスッと引いて、ブロックを作り、
ゴール方向へ壁を作ることでデンマークの攻撃を止める形を作り上げる。
あの辺の即応力がついた事は、本当に今の日本代表の成長の証でしょう。

そして、その上で、デンマークの勢いが一瞬止まると、
一気に前に出て、攻める。
カメルーン戦の終盤には、まだ出来なかった、前に出る事が出来るようになった。
これも非常に大きい。そして、良い時間帯に得点を重ねた。

たった3試合とは言え、
WCと言う舞台は、本当に日本を成長させてくれる、
終盤のロスタイムなどは、無理に攻めるわけでも無く、
無駄にボールを奪われないように、上手くボールを回してというプレーをする、
1試合毎に成長を感じさせてくれる。

日本が 相当に相手チームを研究しているのを隠しているように
今回のデンマークも 相当に日本を研究しているのが分かった、
序盤は面白いようにやられていた、危なかった。
けれども 前半の早い段階で岡田監督が指示を出してたシーンはあったけど
その辺りから システムを微妙に変えて それから ディフェンスが良くなり
結果的に 攻めに転じれるようになって その後に点に結びついたよね。

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000030-ism-socc
遠藤 
「(4231から433に途中で変えたことで役割は変わったのか?)
 特に大きく変わることはないが、
 9番(トマソン)が裏に結構出ていたので、
 それを誰が見るのかということだった。
 監督に一言声をかけたし、
 3枚にした方が安定するということで前半の途中で変更した。

(監督に何と言ったのか?)
 ちょっとやり辛いと監督に言った。
 基本的に9番をしっかり見た方が後ろが安定するのかなと。

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000025-ism-socc
阿部勇樹(浦和)の試合後のコメント。

阿部 
特に今日は、
 ほとんどトマソンについた方が後ろもはっきりするかなと思ってやっていた。
 その方が周りの役割もはっきりするし、自分もはっきりする。

 立ち上がりはダブルボランチでやっていたが、
 トマソンが斜めに走ったり、
 センターバックとサイドバックの間に走り込んできたシーンが何回かあったので、
 それで相手のリズムになっていた。

 ベンチからはマンマークとは言われていなかったが、
 そうした方がはっきりするかなと思った。

 DFラインに入り過ぎないようにして、
 向こうが入ってきたら受け渡して前に入ったり、
 そういうことは試合中に話し合いながらやっていた。
 


(結果が出ると自信になる?)継続してやることが大事だと思うし、続けていければいい」
簡単に言ってるけど かなり凄いと思う。
試合中に自分達で話し合って修正しようと決断し
しかも それが可能なだけの個人技術と集団技術の両方が兼ね備わっている
相手が居る事なのに しかもWCという世界最高峰の舞台で それをやってのける、
凄まじい技術集団だよね

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000005-spnavi-socc
長谷部誠

前半、トマソンに走られてチャンスを作られていたんで、
そこを阿部ちゃんと僕とヤットさん(遠藤)とで、
ゾーンに入ってきた選手に(マークに)付くという感じで、
そのへんの受け渡しはしっかりできていたと思います。

うちのディフェンスラインの間にパスをよく通されたので、
あそこで前を向かれてプレーされると危険だと思った。

そういった意味で2ボランチよりは3ボランチの方がスペースを消せるので
(監督がシステムを)修正したんだと思います。
途中で見事に修正しきる この三人 阿部 長谷部 遠藤の技量が 凄まじいと思う。
言うのは簡単だけど 実際に しちゃうんだからね

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000028-ism-socc
長谷部 
「前の選手を見るというか、相手に合わせたのが大きいと思う。
 やっていて、ボランチの位置からFWのところにパスを通されていたので、
 ちょっとあそこは抑えないといけないと思っていたし、
 そうするなら3ボランチのような形でやった方がスペースを埋められるので。
 修正してからは抑えられたと思う。

(立ち上がりはデンマークのペースだったが?)
 マークの受け渡しとかうまくいっていなかった。
 結構危ないシーンはあった。

(4−2−3−1は攻めの気持ちから?)相手に合わせただけじゃないかな

ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/407937/
 −−試合の総括を

「試合開始当初は4−2−3−1の布陣で臨んだが、
 中盤のゾーンの間を突かれてピンチが何回かあった。
 それで4−3−3に戻し、ディフェンスが安定したあと
 いい形で2点目が取れた。

 相手がパワープレーを仕掛けてきても選手は動じず、
 カウンターから3点目を取ってくれた。

 理想的な展開で、
 (サッカーが)スタッフも含めた全員が一つになるチームスポーツであることを証明してくれた。
 ただ、まだ終着点はここじゃない」

 −−勝因は

 「今大会の涼しい環境はプラスだった。苦しい状況の中で初戦のカメルーン戦に勝てたことが大きな自信になり、個々の力をすべて出し切れるようになった」

  −−高いデンマーク対策は

 「ヘディングの強い選手を入れても勝てる保証がなかった。それなら今のカバーリングで我慢したほうが良いという判断だった」

 −−決勝トーナメントでは

 「いろいろな意味で世界との差はある。個々が互角に競り合っても決定力の差でやられることがある。中盤でのミスからのカウンターによる決定的なピンチも多い。ただこの試合では受けに立たせたくなかったから、リスクを冒して攻めに出ろという指示を出した」

 −−監督自身の今後に対する自信は

 「世界のトップレベルと本気の試合をできない中で、手探りの状態だった。
  この3試合で選手が『これ以上ムリするとやられる』と肌で感じてつかんだことは大きい。
  ボールをつなぐのは得意だが、中盤で手数をかけすぎるとカウンターを受ける。
  その判断を選手が自信を持ってできるようになった


 −−W杯に入って中村俊輔や楢崎を外した

 「今年に入って結果が出ない中、中心選手が国内リーグも通じても不調が続いていた。調子が戻ることを期待していたが、踏ん切りを付けなくてはいけない時がきてしまった。彼らはW杯に対して重圧を感じていたようだった。メンバー変更は、結果的には当たった」

 −−この1勝は忘れられない1勝か

 「勝利はどれも忘れられないが、自分ではカメルーン戦の勝利が一番印象深い。あれがなければ、何も始まらなかった、今夜はホテルに戻れば深夜なので、今日はすぐに眠ってしまうと思う」

 −−3試合を通じての選手については

 中心選手以外の選手が、非常に調子を上げてくれた。
 このプラス要素はものすごくラッキーで、それがなければ今はなかった。
 その選手らがここまでやれるというのも驚きだったし、
 試合中も私の指示が通らない時は
 自分たちで判断して、話し合って対応策を決めていた
 」
最後の部分は この事を言ってるのだろう
前半途中の日本の 敵前での見事なシステム変更
→日本の守備が対応可能になり 攻撃に転じて本田と遠藤のFKで連続得点
→後が無くなったデンマークもシステムを変えパワープレイに転じる
→長谷部が対応
http://number.bunshun.jp/articles/-/32338
崖っぷちに追い込まれた彼らは、後半から前線に4人を並べ、ロングボールを放り込む作戦に出た。

 このとき岡田監督は阿部がDFラインに下がって対処するように指示を出したものの、ブブゼラの音によって声がかき消され、選手たちには届かなかった。

 しかし、選手たちは自分たちの判断で、阿部と長谷部をDFラインに下げ、ロングボールをはね返し続ける。
という事だよね。

日本の長所でもあり弱点でもある「賢い部分」で 見事に適応させているんだよね、
選手も ベンチも。
誠天調書 2010年06月21日 日本vsカメルーン
http://mkt5126.seesaa.net/article/112261960.html 2009年01月07日
オシム氏
「日本人がサッカー選手として成功しないのはハングリーさが足りないからではない。
 頭が良いからだ」
 「机上の論理」と「現場の対応」を見事に融合させる 個人技量と集団技量の融和 が其処に在る、
それは 賢くなければ決してできない。 勿論に 賢いだけでも成し得ない。
言葉にすれば簡単だけど、極めて難しい事を やってのけているんだよね。


日本の夜明け!威風堂々の戦いで日本代表決勝T進出決定の巻。 スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

今回の代表を見てください。
たまたま居合わせた「天才」はいません。
摩訶不思議な戦術で勝利に導いてくれる「名将」も居ません。

チームの中心にあるのは、アテネ五輪・北京五輪で惨敗した「谷間」呼ばわりのメンバーたち。
率いるのは国内識者から散々「クソ監督」呼ばわりされた岡田武史。
識者らは日本が弱い理由を見つけることは出来ても、
日本が身の丈以上に強くなる魔法を見つけられないでしょう。

初めから魔法などなかったのです。
日本を突然強くしてくれる魔法も、日本をいつまでも小さくか弱くあり続けさせる魔法も。


今大会で目撃したものこそが、等身大の日本サッカー。
日本は世界の舞台で十分に戦い、勝つことだって出来るという証明です。
相手の攻撃を完封した長友、
バイタルエリアを封印した阿部、
屈強な相手FWを跳ね返した中澤・闘莉王、
鋭い反応でゴールを守った川島、
攻守にタクトを振るい今大会随一のFKを決めた遠藤
…彼らはJリーグで育ち、今もなおJリーグで戦う選手たち。
日本からもあの舞台で戦える選手、戦えるチームは送り出せるのです。

もういい加減、「日本にもフットボールはあるんだぜ」と胸を張っていいのではないでしょうか。



堂々とベスト16に進みましょう。

誰恥じることなくベスト8を狙いましょう。

目標はベスト4だと、照れずに宣言しましょう。

「日本は弱い」「日本はダメだ」「3戦全敗」という根拠のない思い込み、いわれのない暗闇は、この朝日にかき消されたのですから。


そんな歓喜の姿を尻目に岡田監督は、
「サッカーがチームスポーツであることを証明した」
とカッコいい言葉を残しました。

まさにチームとしての強さこそが、今回の躍進の理由でしょう。

選手個々の力量だけでなく、
首脳陣のチームマネジメント、
スタッフのサポートによるコンディショニングの成功、
熱く明るいベンチのムード、
南アフリカまで駆けつけたサポーターたちの声援
…すべてがひとつになり、日本代表を後押ししていたように思います。


今回成し遂げたことは、特別な奇跡に立脚するものではありません。
日本代表が出来ることを100%やれば、ベスト16は十分にありうる範囲だったのです。
今大会どこまで勝ち上がれるかはわかりませんが、
今日得た自信は4年後・8年後にもつながる大きな財産。
この自信を胸に、さらなる夢の続きを見られるよう、
我らが日本代表を応援していきたいものです。



あと、「3戦全敗」族のみなさんは、しっかり反省してくださいね。
俺も だから政治に魔法は無い と言い続けているんだけどね。
誠天調書 2009年12月20日
地上に楽園は無い。
「楽園が作れていないじゃないか!」と騒ぎだす者達は
そういう愚かさを晒しているだけなので
軽蔑される前に 我が身を見直した方が良い。

楽園を否定できない上の世代の不始末を何とかするべく
そのスタートラインに立ったばかりのに者達 に対して
「“楽園が天から舞い降りる奇跡”が起こせないは許せない」
とか まさか言いださないよね。

もし楽園へ近づくは あくまで地獄から遠ざかる道の模索しかなく
それは血の滲むような努力が無ければ不可能であり
しかも努力が無駄になる事をも覚悟しなければならないのだ。

天から降ってこないから苦情を言う は どんだけ愚か者なんだろうね。




http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000042-spn_wcup-socc
遠藤、会心の感触「蹴った瞬間、入ると思った」
4年前の前回大会はメンバーに選ばれたが出場機会がなかった。
「個人的な感情は出さないようにしている」としながらも、
その悔しさを晴らすかのように、
初戦のカメルーン戦、第2戦のオランダ戦はチームトップの約11キロを走った。
もちろん この日も献身的にピッチを駆け回った。
そのことを聞かれると、いつも淡々と答える遠藤がめずらしく語気を強めた。
こんな大舞台で走れない選手は交代するべきだ。
 苦しくなってもチームのためにさらに走れるようにしたい
」。
それがチームに対する忠誠心の証しだと言わんばかりだった。

「チームが一つになってこの結果を成し遂げたことに満足している」。
得点後はベンチで見守っていたリザーブ選手のもとへ駆け寄った。
遠藤のまわりに黄色いビブスを着た選手たちの歓喜の輪ができた。
試合に出られない選手のためにも――。
自らと重なるリザーブ選手たちへの思いを、ほんの少しだけ垣間見せた。


古い井戸から水が湧いた。: 見物人の論理
 3-1でデンマーク戦を終え、グループリーグ突破を決めた瞬間に、さあ次の相手はどこだ!と昂ぶった気分が湧き上がってきた。この感覚は、同じアフリカ大陸で日本代表が戦った1999年のワールドユース以来だ(2002年にはそうでもなかった。不思議)。
 ナイジェリアでのワールドユースは、これまで、遠藤が日本代表で活躍した唯一の国際大会だった。レギュラーだった稲本が大会直前にコンディションを崩し、代わりにボランチとして起用された。チームの王様だった小野、左サイドを切り裂いてナイジェリア国民から圧倒的な人気を得た本山、卓越した運動量で周囲をサポートした小笠原。私が見た各年代(A代表を含めて)の日本代表の中では、最も「黄金の中盤」と呼ぶに相応しい4人だったと思っている。

 以後の遠藤は、こと代表においては不遇だった。シドニー五輪ではサポートメンバーとしてスタンドから観戦、2002年には代表に選ばれず、アテネ五輪はオーバーエイジに名前が上がりながら肝炎に倒れる。2006年のドイツ大会でようやくワールドカップのメンバーに入るも、出場機会のないまま大会を終えた。
 その遠藤が南アフリカで、グループリーグ3試合を通じて中盤を支えている。
 個人技重視のジーコから、オシムに監督が交替し、戦術も代表の顔ぶれもがらりと変わった中、遠藤は重用され続けた。オシムが病に倒れて岡田に変わった後も。そして、岡田監督がワールドカップ本番で、それまでとは大きく闘い方を変え、盟友というべき中村俊輔が外された今も、遠藤はピッチの中央にいる。君臨、というたたずまいではないが、必要な時に必要なところにいて、必要なことをしている。

 試合そのものは見事な内容だった。過去2試合と同様に守備から入って試合を落ち着かせ、松井の飛び出しから徐々にペースを掴んでいった。本田、遠藤という2枚の飛び道具が威力を発揮したことで主導権を握り、前半の終わり頃には相手陣内に数多くの選手が侵入した。デンマーク守備陣の足が止まっていたのは、心理的に劣勢に立っていたこともあるのだろうが、ファウルを犯したら、またあのFKが炸裂する、という怖れもあったかもしれない。

 後半のデンマークは長身FWを投入し、4枚が前線に並んだが、中沢とトゥーリオが読みのいいヘディングで対抗し、2列目から飛び出してくるトマソンは阿部がケアして、1失点にとどめた。
 ダイレクトでパスを回しながら選手たちが次々と相手陣内に押し入り、多くの選手がシュートを放った後半の攻撃も含め、日本サッカーの成功体験として記憶されるに相応しい内容だったように思う。

 試合後のインタビュー映像を見ると、遠藤は相変わらず淡々としているし、長谷部や松井、本田はすでに次の試合への意欲を見せている。岡田監督はやや目が赤く見えたし、中澤はほとんど感極まった表情だったが(4年前のことを聞かれて言葉に詰まっていた)、達成感によってチームの状態が変わってしまう、という懸念を持つ必要は、さほどなさそうに見えた。
 たぶん次の試合での闘いぶりによって、岡田監督が「ベスト4」という目標を掲げたことの意味が見えてくるのだろう。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000015-maip-spo
 前半30分、ゴール正面の位置で、先制点を決めた本田選手と並び立つ。またけるかと思わせた本田選手が動きを止め、一瞬の間ができた次の瞬間。遠藤選手が右足を振り抜き、ボールはきれいな曲線を描いてゴールに吸い込まれた。

 常に冷静な遠藤選手には珍しく、満面の笑みを浮かべながらベンチに駆け寄る。ガッツポーズを作ると、控え選手が輪を作り、次々と祝福した。

 4年前のドイツW杯では、代表に選ばれながら、フィールドプレーヤーで唯一出番がなかった。

 「悔しい思いしかなかった。自分の力不足だった」。悔しさをバネに自分を磨き、今大会、岡田監督から「チームの心臓」と呼ばれるほどの信頼を受けた。

 試合後。遠藤選手はいつもの冷静な表情に戻ってゴールについて振り返った。「あれで楽に試合を進められる感触があった。(試合に出られない)ベンチも誰一人文句を言わずに……。ゴールを決めたら、ベンチに行こうと決めていた」。誰よりも控え選手の気持ちが分かる男が何より喜んだのは、23人全員が気持ちを一つにしてつかんだ、1次リーグ突破だった。


http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000059-spn_wcup-socc
試合後、川島はまっすぐなまなざしで胸を張った。「全員が最後まで体を張って守っていた」。最後方で戦況を見つめた守護神が、そのことを1番よく分かっていた。

後半37分のPK。「コースがあまりにも甘くて、弾くのが中途半端になってしまった」(川島)。大きくクリアするつもりが、ボールはゴール前に点々、トマソンに押し込まれた。

 川島は倒れ込んだまま右こぶしを何度も地面にたたきつけて悔しがった。その鬼気迫る表情が、チームメートを鼓舞し、さらなる勇気と活力を与えたのかもしれない。日本の勢いはそこからさらに増し、終了間際、デンマークを再び2点差に突き放す岡崎のゴールを呼んだ。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000003-spnavi-socc
川島永嗣(川崎)のコメント。

(今日の守備は)全員が最後のところで体を張っていたし、守備の選手だけでなく前の選手もハードワークで90分間走り回っていたので、本当にチームとして良い結束が結果につながったのだと思います。

(チームの成長について)内容もそうだけど結果にこだわる姿勢とか、結果にこだわるために自分たちは何をしなければならないのかを、試合に出ているメンバーだけでなく全員が理解している。そういう部分は、この大会を通して成長してきていると思います」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000558-san-socc
 早々と交代枠を使い切った狙いは、高さを生かしてパワープレー。そんなデンマークのお家芸にも一切動じず、守備陣はPKからの1失点でしのぎきった。「苦しい時間帯もあったけど、ひた向きに勝つためのプレーをした」と中沢。闘莉王とのセンターバックコンビは、この日も集中力が際立っていた。

 ボール保持率で圧倒されても、対処法は心得ていた。闘莉王は「9番(トマソン)の動き出しが怖い」と、中盤の阿部をまじえて攻撃の核を抑えにいった。結果的に身長194センチのベントナーをシュート1本に封じるなど、攻撃の連動を断ち続け、それでも右から崩された後半24分には、中沢が体を張ってロメダールのシュートを防いだ。

 中沢には1次リーグ敗退に終わったドイツ大会の苦い思い出がある。特に「パワープレーの大切さが分かった」と終盤の失点に泣いた豪州戦を糧に長身選手のそろうデンマークにも動じなかった。闘莉王も「僕らは下手なりにやり方がある」と闘志むき出しで臨み、終了後は2人で抱き合って喜んだ。

 次戦のパラグアイについて、ブラジル出身の闘莉王は「南米勢は一発勝負に懸けるうまさがある」と警戒。中沢は「シビアな戦いになる。(ポイントは)ハートですよ」
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000011-spnavi-socc
試合後の田中マルクス闘莉王(名古屋)のコメント。

「相手がパワープレーに出てくることは予想していたし、もっと早い時間帯に来るんじゃないかと。まあ、いろいろ予想した中で、最後まで切らさない気持ち、競ったら勝つということを考えてやりました。

(中澤佑二と)どっちが競っても負けてもカバーに入ることも非常に良かったと思うし。とりあえずセットプレーで2点取ってくれたんで、最後まで失点しないことを心掛けた。(ベントナーのマークは)最初はおれのサイドに来るのが多かったけど、途中から逆サイドに行ったんで、やっぱりサイドバックと競るような狙いを持っていたと思う。でも、おれと佑二さんとで声を掛け合いながらやりました。

(次はパラグアイとの対戦だが)南米は避けたかったですね。非常にやりにくい相手。南米の強さは、(決勝トーナメントに)残っているチームが多いし、一発勝負に懸けるうまさもあるから。いつも言っているように僕らはチャレンジャー。下手なりのやり方があるんで、そう思ってやっていきたい。(グループリーグを突破して)1つの目標を達成したってことで良かったけど、僕らは失うものは何もない。チャレンジャーだし、ほかのチームよりは下手くそだっていうのを最初から(意識して)やっていかないといけない」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000037-jij_van-socc
ゲーム主将の長谷部は、歴史的勝利をつかみ取って「本当にうれしい。今までやってきたことが報われた。アジアのサッカーを世界に見せることができた」と興奮を隠せなかった。
 終盤は相手が高さに物を言わせてロングボールを放り込んできたが、どうにかこらえた。「(相手は)高かった。後ろの(中沢)佑二さんと闘莉王がはじき返してくれた。こぼれ球も拾えた」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000004-spnavi-socc
中澤佑二(横浜FM)のコメント。

「(ベントナーは)ヘディングが強かった。ポジションを取られるときつい。
 単純なロングボールをただ競るのだときついですけど、
 そこをみんなしっかりポジショニングをとってカバーしていたので、
 そこで失点にはならなかったんだと思います。

 18番(セーレン・ラルセン)が入ってきて、長いボールを蹴ってくる
 というのはスカウティングできていた。
 まあ、来たかというより仕事が増えたなという感じ(笑)。
 とにかく跳ね返さないと、どんどん攻撃されるんで。

(大会直前でチームが変わったが)
 やることは決まっているので。
 いちいちやり方をどうするんだ というようなことをやっているようだと、
 W杯を戦っているのに別のところで戦いが始まるのは良くない。
 みんな現実を受け入れていたと思います」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000024-ism-socc
中澤佑二(横浜FM)の試合後のコメント。

中澤 
「(デンマークの攻撃は)
 単純なロングボールだったので。怖がってばかりいてもしょうがない。
 そういう部分で勇気を持ってやっていた。

(危険な場面でも体を張っていたが?)
 しっかり体を張って、
 体に当たってそれでも入ってしまったら、もうごめんなさいという気持ちでやっていた。
 こういう結果につながったのは努力をしてきたからこそだと思う。

(昔、日本には守備の文化がないと言っていた監督もいたが?)
 相手が強いから。いい意味で世界をリスペクトしている。
 世界は明らかにレベルが高いので、自分たちがそこに追い付いているという意識はない」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000553-san-socc
 1点差に迫られた後の後半42分、味方のスローインから大久保が出したスルーパスを本田が粘って折り返したところに詰めて左足で押し込んだ。デンマークの反撃を無力化するダメ押し点。ややもたつきながら泥臭く決めたのも岡崎らしい。

 「今までやってきてよかった。努力が積み重なってゴールになった」と岡崎。“いじられキャラ”そのままに、チームメートにもみくちゃにされた。

 試合前に同世代の本田から「オレが得点するからお前も取れよ」と声をかけられていた。好機でパスを出してくれた本田の気持ちに応え、その約束も果たした。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000007-spnavi-socc
岡崎慎司(清水)のコメント。

「チームが一体となって勝ったことが良かったと思います。この試合は守り切るんじゃなくて、点を取って勝ちにいかないとやられると言われていたし、自分たちもそう思っていた。守るなかでもアグレッシブにいけたと思うので、それがこの試合のポイントになった。(ハーフタイムは)勝つチームの雰囲気、いい雰囲気になっていた。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000029-ism-socc
3得点目を記録した岡崎慎司(清水)の試合後のコメント。

岡崎 
「よかった。嬉しい。ゴールは嬉しい。こんなにも緊張するのかと決める瞬間は思った。トラップして、シュートを撃つときに本当に緊張した。でも、これで自分のアグレッシブなところが出てくると思う。前に進むためにもよかった。

(出場する前に考えていたことは?)いつもと変わらない。自分はサイドに張るよりも、(本田)圭佑の近くにいて、こぼれ球を狙う。それはできていたと思うし、得点にもつながった。あんな形のゴールだけど、1点を取れたことで前に進める。自信になるゴールだと思う。

(本田への感想は?)今日はキレキレ。外から見ていたけど、海外でやっている違いを感じた。

(本田から、ふたりでゴールを決めようと言われていたようだが?)毎回言われているが、俺だからパスしてくれたと思う。シュートを撃つかと思ったけど」
 ↓
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000012-spnavi-socc
試合後の本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)のコメント。

「なかなか喜べないんで、それが自分でも不思議。もっと喜べるかなと思ったんですけど。みんながジャンプした時に行くタイミングを失ったというか。まあ、まだ上があるからでしょうね。

(パラグアイ戦は)もう自分の中では切り替えています。しっかり準備をしてどれだけ疲れを取れるか、それに尽きると思います。(目標は優勝と言っていたが)どうなんですかね、自分との格闘でしょう。弱い自分もいるし、でも行けると思っている自分もいるから。いつもそのせめぎ合いですよ。でも、公言しないと弱い自分がどんどん大きくなっていくから。僕はそれで自分のメンタルをコントロールしますけど、それがしっかりできた時にはパラグアイ戦も素晴らしい戦いができると思います。そういってもそんなに時間がないんで、どれだけいい準備をできるか、そこですね。

(2点目のFKは)試合が終わったら、味方はみんなおれが蹴らないことを分かっていたって言っていたんで、味方もだませていないのかなと。敵はちょっとおれを警戒していたように見えたから。結局はヤットさん(遠藤保仁)のキックがすごかったんで。

(3点目は)自分としては、あれを決めようとしないメンタリティーが未熟な部分だと思います。ストライカーはそれじゃダメですね。だから僕はストライカーになれない。

 でも、この1試合とカメルーン戦だけでおれがFWらしくなったというのは早いかなという気がしますけど、おれ自身も3試合やったんで、景色としては慣れてきましたね。前に誰もいない景色っていうのが、違和感がなくなってきましたね。気持ちの持っていき方は自分の中では整理してこれたかなと。弱気でボールを戻すことばっかり考えていると相手は怖くないんで、それが次の強い相手に通じるかはまだ未知数なところがある」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000028-ism-socc
長谷部 (本田のFKの場面で本田に下がれと指示されていたが?)壁に入ったら、壁よりも後ろに立って欲しいと言われた。あいつの意図はよく分からないけど(笑)。とりあえずそこでGKとボールのコースを消そうかなと思っていた。

(ゴールが決まった瞬間の気持ちは?)得点は3点とも嬉しかった。3点目は岡崎が決めて、今は控えだけどずっとスタメンでやってきていたわけだし、それでなかなか試合に出られないなか、ああやって控えの選手が決めてくれると、チームとしても盛り上がるし、凄くよかった。

(攻めて勝ちたい)今日のゲームは攻めたし、たくさんチャンスも作った。いいゲームができたと思った。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000005-spnavi-socc
長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)のコメント。

「3点ともうれしかった。岡崎も最近、なかなか試合に出られない中で決めてくれて、チームとしても盛り上がるので、すごく良かったと思います。

(惜しいシュートがあったが)あれは決めたかったんですけど、立ち足にちょっとボールが当たってしまって、ちょっとうまくいかなかった。でも今日はスペースがあったので、攻撃に出られるかなと思った。今日は僕たちも攻めたし、たくさんチャンスも作ったし、良いゲームができたと思います。

(選手が走れているのは)
高地対策が完ぺきだからだと思う。
僕らは普通のところでやっているのと変わらないようにやっていますし、
常に低酸素を吸ったりしているので、本当に完ぺきに近いくらい準備はできていました。


(歴史を作った感じ)というよりは、僕らも決勝トーナメントに行けたし、韓国も行けたし、オーストラリアと北朝鮮はだめだったけど、頑張って良い戦いはしていた。アジアのサッカーというものを世界に見せられたかなと感じています。日本サッカーだけではなくてね」


http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000038-jij_van-socc
松井はサイドで奮闘した。立ち上がりは左サイドで、前半15分ごろからは右サイドで攻守に走って勝利に貢献した。「一つになってこのサッカーを続ければ、日本のサッカーの歴史になる。何を言われても勝つこと」と、歴史的な勝利にうれしさを隠さなかった。
 それでも、自らのプレーになると反省が口をついた。「もう少しボールを持ちたかった。まだまだできると思う。あまり納得はしていない」
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000027-ism-socc
松井 
「(最初は左サイドだったが?)最初は戦術的にボールを追えるというか、はめるためにそういう風にしたが、なかなか難しくて、自分のポジションとしても前に行き過ぎたのでポジションを戻したらうまくはまった。何回もやってきた守り方、攻撃の仕方だったのでしっくりきた。

(攻守のバランスがよかったが?)守りでも凄くみんな頑張ったし、ディフェンスで凄く体を投げ出していたりした。昔はそういうのもなかったから、凄く進歩したと思う。ディフェンスがなければ、攻撃もないと思うから。

(プレッシャーのかかるなかでもプレーに余裕が見られたが?)いつも通りやりたい、自分の持ち味を出したいと思っていた。そんなに緊張することもないし、平常心で臨んだ。

(立ち上がりに決定機があったが?)あれは決めたかった。あそこはイメージを膨らませばよかった。得点はまたとっておきます」

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000556-san-socc
 最初はこれまでと逆の右サイドで出場し、トップ下から、“定位置”の左サイドに移った。「最初は相手に勢いがあったから難しかった。選手と選手の間にパスを通された。でも、これまでの形に戻していつも通りに戻った」と大久保。鋭いドリブルで切れ込んで倒され、2点目の遠藤のFKを演出するなど、後半43分に途中交代するまで、攻守にきれのある動きを見せた。

 「きょうは久しぶりに足がつった」と充実感をかみしめるように話した大久保は「きょうはとりあえずよかった。チームとして戦えている。素晴らしい」。そう言って満足そうに笑った
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000026-ism-socc
大久保 
「(決勝トーナメント進出が決まったが?)今日はよかった。チームとしても戦えている。入りは向こうに勢いがあったから難しいかなと思ったが、落ち着いてやれた。俺は最初はトップ下だったんだけど、間、間に通されていたので途中から左に戻ったら、いつも通りになった。最初はうまくいっていなかった。向こうの勢いもあったし、うまいことやられていたので元に戻した。そこから落ち着いた気がする」
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000009-spnavi-socc
試合後の大久保嘉人(神戸)のコメント。

「デンマークは前がかりになったから、ポジション的に前に取っていた。そうすればカウンターにいけるかもしれないから。僕らはベースがあるんで、あとは頑張るだけです。これは一発勝負の大会だから、このやり方で全然問題ない。普通にやっていたら勝てない。これが一番適してるんじゃないかなと思います。

(パラグアイの試合は)
あまり見ていないですが、強いですよ。激しいし、ずる賢いし、厳しいと思います。

(今日のシステムは)ちょっと攻撃的に見せる感じで、ボランチのC・ポウルセンが下がってボールを出していたんで、それをさせないようにという狙いでやりました。向こうは攻めないといけなかったんで。やりたかったのはロングボールを早めに入れてという形だっただろうから、そこはおれたちがブロックを作って守れればいいと思っていた。無理に攻めにいってカウンターを受けないようにすることがいいと思った。後半はもっとパスをつないでいけば良かった。相手も取りにこなかったしね。オカ(岡崎)のゴールが入るまではやられていた。でも、引き分けでも良かったから気持ち的には楽でした」


http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000563-san-socc
 すっかりエース封じが板についた感のある左サイドバックの長友。今回与えられた仕事は「(相手の攻撃の起点となる)ロメダールを止めて前に出る」だった。

 何度かクロスは挙げられたが、ペナルティーエリアへの侵入はほとんど許さなかった。守備でいつもの存在感を発揮すると、今度はオーバーラップして攻撃参加。後半10分には中央へ切れ込んでミドルシュートを放ったが、ゴール枠をとらえられなかった。

 「体もきれているし、どんどんシュートを打ってやろうと思っていた。ゴールは決めたかったが、力が入った」と残念がった長友。それでも「(W杯の舞台で試合に出場し続けることで)自信になっている。守備も安定している」と手応えを口にすると、「やっぱり戦う気持ちでしょう」。
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000006-spnavi-socc
長友佑都(FC東京)のコメント。

「作戦というよりは自分たちのサッカーをして、引き分けでもいい状況だったが、勝ちにこだわっていこうとみんなで試合に入りました。

(ハーフタイムでは)
これで終わったらいけないと、2−0で勝っている状況だったが、3点目を取りにいこうと。

(W杯の舞台で)こんな幸せなことはない。いろんな人に支えられていまの自分がいるので感謝の気持ちを込めて、僕はピッチの上でそれを表現したいと思います。

(デンマーク戦にあたり)まずは強力なサイドのロンメダールを止めることを意識して、出ていけるときは貪欲にシュートも狙っていこうと。

(家族には)勝ったぞと、ありがとうということを言いたい。

(パラグアイは)技術も高いし運動量もあるチーム、強敵だと思います。もちろんベスト4に行くために、その目標を設定してやってきたので頑張りたい」


“新しい”岡田武史と日本代表が、デンマークを破って伝説を作った夜。(1/2) - Number Web
新たな布陣で臨んだ日本代表は、一気に混乱に陥った!!


 デンマーク戦の序盤は、相手のペースだった。

 その原因のひとつは、この日、日本が新しいシステムを採用したことにあった。岡田監督はデンマーク相手に引き分け狙いの戦いをするのは危険と考え、これまでの3人のボランチを置く「4-3-2-1」ではなく、ボランチを1人減らした「4-2-3-1」のシステムを採用する。

 遠藤保仁と阿部勇樹がボランチを組み、長谷部誠が右MFに、大久保嘉人がトップ下に置かれた。岡田監督は布陣をより攻撃的にすることで、チームに前へ行く意識を植え付けようとしたのである。

 だが、その変更の隙を、デンマークが突いた。

 トマソンがDFラインと2人のボランチの間に走りこみ、フリーでボールを受ける。「ゾーンディフェンスのチームには、DFラインとMFラインの間を突け」というサッカーの鉄則どおり、日本の守備を混乱に陥れた。「もし(3分の)シモン・ポウルセンのシュートが決まっていたら、試合は別のものになっていたはずだ」というオルセン監督のコメントは、決して負け惜しみではない。


すぐにシステム変更を決断した“新しい”岡田監督。

 ただし、選手が大舞台で急成長したように、岡田監督も開幕前の「オカダ・タケシ」ではなかった。前半15分、すぐさまシステムをこれまでの4-3-2-1に戻し、問題点を修正したのである。


 その直後に、今年何度もリプレイされるであろうFKの場面が訪れる。

 前半17分、本田圭佑が祈りを込めるかのように両手でボールをセットし、左足を振りぬくと、公式球「ジャブラニ」はGKセーレンセンの手から逃れるようにネットに突き刺さった。

 さらに前半30分、今度は遠藤保仁のFKがゴールに吸い込まれ、日本のダメ押し点が決まった。GKセーレンセンは、本田が蹴ると予想したのだろう。日本から向って、極端に左にポジションを取ってしまった。遠藤のカーブボールの餌食になった。記者会見でデンマークの記者から「なぜきちんとスカウティングしていなかったのか?」という質問が出るほど、セーレンセンの対応はお粗末だった。

岡田監督の指示が無くとも、選手達が自主的に動く!

 デンマークは得失点差の関係で、勝たなければE組の2位になることはできない。崖っぷちに追い込まれた彼らは、後半から前線に4人を並べ、ロングボールを放り込む作戦に出た。

 このとき岡田監督は阿部がDFラインに下がって対処するように指示を出したものの、ブブゼラの音によって声がかき消され、選手たちには届かなかった。

 しかし、選手たちは自分たちの判断で、阿部と長谷部をDFラインに下げ、ロングボールをはね返し続ける。
後半36分に長谷部がアッガーを倒してPKを与え、1点を返されたが、やられたのはこれのみ。終了直前に岡崎慎司のゴールが決まり、2位争いの行方に決着がついた。

 試合後、岡田監督は選手たちの成長を称えた。

「日本は世界の中で、トップレベルの本気の試合をなかなかできない。多くの選手にとって、本気の相手とやったらどうなるんだろう、という手探りの状況でした。それがW杯でプレーしてみて、『実はこれくらいできるんだ』、『攻撃を無理しちゃうとやられるんだ』、そういうことを選手が肌で感じてつかみ出してくれた。日本はボールをつなぐのが得意ですが、中盤で手数をかけすぎるとカウンターを受ける。そのへんのさじ加減を選手ができるようになったのが大きかったです

「選手の成長」こそ、グループリーグ突破の最大の要因だ。
 グループリーグを突破できた理由は、ひとつではない。

 高地順化を成功させた杉田正明・三重大准教授、相手の弱点を洗い出した分析チーム、チームの運営を支えたスタッフたち。デンマーク戦後の記者会見で、岡田監督は「全員に感謝したい」と語った。

 だが、何が一番大きかったかといえば、「選手の成長」ではないだろうか。

 先発メンバーの中に、過去のW杯でピッチに立った経験があるのは、中澤佑二と駒野友一だけだった。経験の少ない選手たちが、プレッシャーに打ち勝ち、自分の立ち位置を知ったことで、チームは劇的に変化した。

 試合後、長谷部はミックスゾーンで言った。

たとえ相手がパラグアイだろうが、もう簡単にやられる気はしませんね。ただ、デンマーク戦で攻撃できたとはいえ、それは相手が先制されて前に出てきたから。この手応えを確実なものにするために、さらに上を目指したいです」

 これまで誰も正確に測れなかった世界との距離を、彼らはもう知っているのかもしれない。





http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000048-jij_van-socc
 サッカー・ワールドカップ(W杯)日本代表が決勝トーナメント進出を決めた25日未明のデンマーク戦中継(日本テレビ系)の平均視聴率は関東地区30.5%、関西地区27.4%だった。ビデオリサーチが同日発表した。

 集計の都合上、後半戦継続中だった午前5時までの数字。瞬間最高視聴率は関東が同4時58分の41.3%、関西が同4時59分の35.9%。

 放送時間が午前3〜5時にかかるサッカー中継の平均視聴率(関東地区)としては、前回W杯のアジア地区最終予選バーレーン戦23.8%(2005年6月4日)と、同本大会でのブラジル戦22.8%(06年6月23日)などの記録を上回った。 







ニュージーランドの健闘はフロックではない - サポティスタ
オセアニア代表のニュージーランドはグループリーグ3引き分け、勝ち点3で無敗のまま大会を去った。

グループリーグ最終戦でパラグアイと対戦したニュージーランドは0−0で引き分け、グループリーグ突破はならなかった。だがイタリア、スロバキア、パラグアイ相手に3分けの勝ち点3と大健闘の結果を残した。

宇都宮徹壱氏はイタリアと引き分けた試合のあと、このようにコメントしている。

「オーストラリアがAFCに転籍したことで、ニュージーランドはコンフェデやクラブワールドカップなどに出場する機会が増え、やられ役なりに国際経験を積んできているわけです。この結果は決してフロックではないと思いますよ」

また、森本高史氏によれば、オセアニアサッカー連盟会長は「オーストラリアの離脱は、素晴らしいこと。俺の目の黒いうちはAFCとの合併は絶対にない」と語っていたとのこと。

ニュージーランド代表は着実に力を付けてきているようです。
そうなんだよね ニュージーランドはパラグアイに引き分けてるんだよね
その辺りが 次の試合を観る 一つのポイントな気もする。

ニュージーランド - 2010 FIFA ワールドカップ - Yahoo!スポーツ×スポーツナビ

http://jp.uefa.com/news/newsid=1501306.html
パラグアイはニュージーランドと0-0で引き分けて勝ち点1を積み上げ、グループF首位でFIFAワールドカップ決勝トーナメント進出を決めた。

パラグアイはスロバキアを下した前回の試合とは対照的に、
粘り強く守るニュージーランドの前に苦戦した。
大きなチャンスが訪れたのは試合終盤。
クリスティアン・リベロスのヘディングがセーブされた後、
ゴール前にボールがこぼれたが、オスカル・カルドソは詰め切れなかった。
エドガル・ベニテスのフィニッシュがはじき出された後には、
同じく途中出場のルーカス・バリオスが狙ったものの、
ゴールネットは揺らせなかった。

それ以外では、パラグアイは概して遠めからゴールを狙うにとどまった。SBのデニス・カニサは前半だけで4本のミドルシュートを放ったが、それまでに出場した代表戦98試合で1得点のみという成績が物語るように、いずれもパワーと精度を欠いた。

一方、グループリーグ突破のためには勝利が絶対条件のニュージーランドも最後までゴールに迫れず、試合は両者無得点のまま終了。

パラグアイは決勝トーナメント1回戦でグループE2位の日本と対戦する。
ただし、その試合にビクトル・カセレスは出場停止となる。

パラグアイ - 2010 FIFA ワールドカップ - Yahoo!スポーツ×スポーツナビ





http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100625-00000033-jij_van-socc
パラグアイの横顔〔W杯〕
 【パラグアイ】4大会連続8度目の出場。1998年大会以降2大会はGKチラベルトの活躍で連続して16強入りしたが、2006年は1次リーグ敗退。10年大会予選は、堅守速攻を武器にブラジルを2―0で破るなど一時は首位を快走し、3位で通過した。世界ランキングは現在31位。

 86年大会で好MFロメロの活躍などで初めて1次リーグを突破。球際に強い、粘りのある守備を伝統とし、98年大会ではDFガマラ、チラベルトらを軸に、優勝したフランスを決勝トーナメント1回戦で延長戦途中まで0―0と苦しめた。今回も攻撃の爆発力はないが、堅い守りからの鋭い速攻が持ち味。組織的な守りと手堅い試合運びがさえている。FWのサンタクルスは屈指の人気選手。 (時事)


posted by 誠 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | (゚∀゚) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする