【金融】米ゴールドマン、不動産ファンドがほぼ全資産失う=FT[10/04/16]
1 名前:やるっきゃ騎士φ ★[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:16:07 ID:???
[ニューヨーク 15日 ロイター] 英フィナンシャル・タイムズ紙によると、米ゴールドマン・サックスの国際不動産投資ファンドは、米国やドイツ、日本への投資に失敗し、資産のほぼすべてを失った。
このファンドはホワイトホール・ストリート・インターナショナル。
先月投資家に送付された年次報告書の内容を同紙が報じた。
18億ドルだった純資産額は3000万ドルに激減した。
同紙によると、ゴールドマンは同ファンドに4億3600万ドルを投じている。
広報担当者はコメントを控えた。
今週はモルガン・スタンレーも、88億ドル規模の不動産ファンドが資産の3分の2近くを失う可能性も明らかになっている。
ソースは
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14856720100416【金融】米モルガン・スタンレーの不動産ファンド、約54億ドル損失の恐れ[10/04/14]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1271213401/l50
1 名前:DKφ ★[] 投稿日:2010/04/14(水) 11:50:01 ID:???
米モルガンSの不動産ファンド、約54億ドル損失の恐れ−WSJ紙
4月13日(ブルームバーグ):米モルガン・スタンレーは88億ドル(約8200億円)規模の不動産ファンドで54億ドル近い損失が生じる可能性があると投資家に通知した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版)がファンドの文書を引用して伝えた。
WSJによると、同社の匿名の広報担当者は損失についてはコメントを控えており、モルガン・スタンレーには「過去20年の多様な景気サイクルを通じて投資を続けてきた長い歴史がある」と説明したという。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a6DB46SQ_gaw
45 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/14(水) 23:26:21 ID:GIKJfUUE
やっと、二段目に点火したか
46 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/14(水) 23:29:40 ID:sct4AFOp
>>45
サブプライム・ショックからここまでくるのに
けっこう時間かかったなw
32 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/14(水) 19:10:30 ID:t9vOJJ57
三菱UFJが1兆円出資した時のモルスタの株価15ドル
今のモルスタの株価30ドル
1兆円の含み益
47 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/14(水) 23:37:43 ID:wLG6vHwM
>>32
残念だが三菱はモルスタに25ドルで出資している
50 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/14(水) 23:42:59 ID:FGuNsYp9
>>47
残念だけどMUFGの出資はすべて優先株
5 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:21:10 ID:DS401nOM
ゴールドマンでも大損することがあるんだねぇ
31 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/16(金) 15:41:54 ID:vA/Z6M/i
>>5
バブル崩壊後捨て値で100箇所以上買収した日本のゴルフ場
↓
不動産ファンドに取得額の20倍以上で買わせる
↓
GS大もうけ。不動産ファンド出資者大損
45 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 15:58:25 ID:1JArKLa2
>>5
こないだ大損して潰れかけて、TARPの金をAIG経由で流してもらったろうが。
118 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:46:10 ID:w1xMJ+TE
>>5
結構損してるよ
誰かに押し付けたり、税金投入させたりいろいろやってるけど
会計操作が叡智の結晶だから
会計上は損にならない
14 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/16(金) 15:28:03 ID:uNw/knMh
これって社員のボーナスに化けたってこと?
65 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/16(金) 16:23:18 ID:maFNs2KC
これはアレだろ
不動産投資全損って事は
例によって証券化商品だろ
毀損した債券をこのファンドに押しつけて
本体は助かりましたって事じゃないのか?
81 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/16(金) 16:40:05 ID:pWhMCuvS
>>65
俺もそう思うわ。
ゴミ債権を集中させて倒れさせれば
本体はすごくいい操作ができるもんね
88 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/04/16(金) 17:09:17 ID:6bkS7J3k
>>65
やっぱそう思うよね。
客に損つけて、自分らの稼ぎにしてるモデルにしか見えない。
66 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:25:11 ID:f0rhRyeC
>>65
全体では増益だからなあ
84 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 16:48:13 ID:KOCEt6rn
>>66
そこが記事で
一番書かなきゃいけないとこなんじゃないかなあ?
106 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:08:05 ID:zLqO1ah2
>>84
日本のマスゴミに、んな記事書けるわけない。
日経の赤字が全てを物語ってるよ。
新聞のネット進出が苦戦続きなのはなぜか | 時評コラム | nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091222/202408/?P=3
価値が無いモノを それどころか害悪しかないモノを
ウェブ時代がどうであるかに関係なく、
いまや読者は「無料でも、読まない」のだ。
何で時間と労力を掛けて読んだり観たりしなければならないのか?www
マスコミ新聞テレビ大手メディア とは もはやそういう 完全なる無用の長物と化している。
この話、俺的には やはり この人のが最もしっくりくる。
デリバティブ規制のニュースに感じる潮目 - Walk in the Spirit - 2010年04月15日
そして
GSの計画的下げ?? - Walk in the Spirit - 2010年04月16日
4/19の週の予定、カルテット演奏の幕引き - Walk in the Spirit - 2010年04月19日
NYは早くも景気回復モード? - Walk in the Spirit - 2010年04月20日
ど う 見 て も 単 な る イ ン サ イ ダ ー に し か 見 え ま せ ん w
本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た
これでは オバマがインサイダーに噛んでいる とか言われても
全くに致し方ない訳でしてw
オバマがテメェの懐を肥やす為に行っていると思うは浅はかで
まぁ 普通に
米国債を上手に消化するべく 米国の債務を国外へ騙して飛ばして消化させて
アメリカ自国だけは生き残ってやろう、
という意図だよね。
そういうのを「取り込まれている」とも言うんだけどw さて どうなるか?
金と原油が上がり続けている、
米国債を溶かして化かして消化させようと
ありとあらゆる金融工学を使って 攻勢を仕掛けてくるだろうね。
国際外交関係とは そこまで冷徹で無情なモノだよね。
対米追従で安心している奴らは 何のカルトを盲信しているんだろうね。
USAのブッシュは 詐欺師集団を守る為に手を打っていたが
日本の自民党など旧態依然の連中も 詐欺師集団を守る為に手を打っていた。
オバマも USA市民を守るべく手を打っているだけだ。
手段は一緒でも 目的は違うだろう。
俺は そう妄想するけどね。
だから逆にいえば 他の件もカネで解決できる話になる という事にもなる訳だ。
価値観が共有できる者同士ならば 常に妥協はできるからねw
http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/654.html
米国の銭は尽きている、国防計画など絵に描いた餅だ (世相を斬る あいば達也)
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/40890f17e082178dec844f458b2f20ff
http://qualitysaitama-blog.at.webry.info/201004/article_10.html
残念でした、 大マスコミが一斉に「鳩山政権の迷走」「鳩山首相は無能」「アメリカ様は怒っているぞ!」の大合唱は
http://qualitysaitama-blog.at.webry.info/201004/article_10.html
[超人大陸TV] 【普天間問題】小川和久氏:味方を欺きアメリカにも手の内を明かさない鳩山首相の戦略が効果を現してきている
http://www.asyura2.com/10/senkyo84/msg/706.html
敵も知らず己も知らないまま 詐欺をしてでも百戦して百勝したがっては
対米追従でツケを下部構造へ流して逃げまくる連中の話よりも、
「敵を知り己を知れば 百戦して危うからず」な程度に収める冷静な大人の判断で
冷酷で無慈悲な国際外交の中から
無駄な支出となる博打は避け 確実な果実を一個だけ落とさせようとしている話を
俺は信用するね。
そして それこそが鳩山と菅と小沢の政権の外交政策の根幹だよね。
一瞬でバレるようでは 大人の政治じゃないもんねw
情報流通を追いかけ それを見つめ じっと考えれば
一昨日に俺が書かなかった事へ結び付く話となる。
実は その布石を 今年の初頭から打っていた事に
俺は情報流通の中で拾ってきていたもんね。
気がつかなかった俺が 本当に馬鹿だったよねw
全力で鳩山政権を支持したい俺は だから書かない。
俺が気がつかなかった事も 拾えなかった事も 沢山あるんだろうなぁ。
ガキやパラノイアや宗教家では 決して理解できない領域だろうけどさ。
http://d.hatena.ne.jp/Tony_Shikaku/20100417/1271516956
普天間問題は実は米軍基地移転問題ではなく日米同盟そのものの問題である
↓
どうやらアメリカでは鳩山首相の普天間基地移設問題は袋小路に入り込んだと見られているぞ、今こそ国内で鳩山叩きをするチャンスだ、とばかりに日本のマスメディアもここぞとこのニュースを取り上げ、鳩山退陣説を撒き散らしているというのが現状である。
まぁ、マスメディアははやく民主党政権を崩壊させたい訳でいつものことだから特に驚きもしないけれど、そろそろいい加減にしないとヤバイですよ、このままだと大恥かきますよ、というのが今日のブログの趣旨である。
岩上安身HP - Web Journal ニュースのトリセツ - 「日米同盟の意味を、締結した政治家や官僚も含めて、誰も知らなかったんです」〜1月14日、孫崎享元外務省国際情報局長インタビュー1
もう この段階で
岩上「この度の『日米同盟の正体』という著書の出版、まことに時宜を得た出版だったと思うんです」
孫崎「ありがとうございます」
岩上「まず冒頭から『日米安保』と『日米同盟』というのは、我々、どういう違いがあるのか、特に意識もせず、よくわからないままに混同して使われていると。それはマスコミもそうだし、ことによると政府すらそうです」
孫崎「そうなんです」
岩上「この中で、2005年に調印された文書が非常に重要であると」
孫崎「そうですね」
岩上「『日米同盟・未来のための変革と再編』、こんなことを知っている人、ごくわずかかもしれない」
孫崎「本当にわずかだったんです」
岩上「これがね、びっくりしまして。実は先日、岡田外相にこのことを質問したんです。今、外務大臣の会見がオープンになっているものですから、我々のようなフリーの者も出られるようになりましたから」
孫崎「ほー」
岩上「というのは、先日(1月12日)、ハワイで岡田外相はクリントン長官と会談してますね。日米関係がギクシャクしているんじゃないかと、マスコミにさかんに言われているこのさなかに、両外相が会談をすると。その直前の記者会見で、他の記者から色々質問が出た時に、『日米安保』とか『日米同盟』という言葉を混同しながら使っているのに気づいたんです。
これに対し、岡田さんという方は、頭の良い、非常にきちんと言葉の定義を使い分けながらする方なんで、『私は安保とは言ってません。同盟と申しましたよね』と、記者の言葉を訂正しながら話していたんです。
で、これはいい機会だと思いまして、手を挙げまして、『先程から「日米安保」ではなく「日米同盟」のあり方を見直すため、その話をするためにハワイでこれから会談を行うとおっしゃっていますが、そもそも、安保と同盟の違いは何か』。そこで孫崎さんのお名前を出して、『元外務省国際情報局長の孫崎さんは「日米同盟の正体」の中で、同盟と安保というものの違いは、まず、カバーする対象が、安保の場合は極東。ところが同盟の場合は世界中、アメリカの国際戦略のあるところ、どこへでも日本は追随する』と」
孫崎「はい、はい」
岩上「それから、『日本を守るというものから、アメリカの戦略に追随するものへと、その目的とか理念とか性質が変化してしまっている』と。『これはどういうことであるのか、我々は全然わかっていないんだけれども、大臣のご見解と定義を教えてください』と」
孫崎「ほー(笑)」
日本の教科書の全て書き換えなければならない程の可能性があるかもしれない話
と妄想してしまうが 先に進む。
結論を先に 俺的な乱暴に極まりない言い方で書けば
岩上「そうしましたら、岡田外相は、長く答えてくれたんですよ。私は3つあると考えると。
従来から、60年代からある日米安保。50周年を迎えます。
それから日米安全保障同盟。
それから日米同盟。
3つの概念だと。
ちょっとそれは、やっぱり腑に落ちないところもあり、やはり口頭で話しているものですから。
じゃあ、その3つあるというのを、それぞれの性格と、それを基礎づける文書とか条約というのは何になるんですかと、重ねておうかがいしたんです。
そしたら、
橋本さんの時代に交わされた条約、
これがひとつ日米安全保障同盟の基礎になっていると。
どうも岡田さん曰く、
安保はみんな分かってると、
日米安全保障同盟と彼が言っているものが、
孫崎さんがおっしゃる『日米同盟』に相当して、
日米同盟というのはもっと広い概念で、
国家全体の文化も何も包括して両国が緊密な関係であるというようなものを含む、
というふうに私は理解していると。
こういう言い方でおっしゃっていました。
そこをですね、出発点として、それが正しいのか、間違っているのか。あるいは、正しい、間違っていることではなく、そういう解釈もあり得るということなのかもしれませんが、どうなんでしょう、考え方とか。そういうことでよろしいのかどうか、色々そのあたりを」
もはや日米安保なんてものは実効していないんじゃね?
やっぱり日米和親条約の当時に戻ってるよねwwwwwww
という事になる気もするが 先に進む。
孫崎「まずね、今お話されたことの繰り返しになるかもしれませんし、本の繰り返しになるかもしれませんが、
日本の多くの人に、日米関係の基礎は何ですか
というと、それは安全保障ですと。
ではその安全保障の基礎は何ですか
というと、日米安保条約と、こういうわけです。
今も日米安保条約の50周年で、記念をしてやっていきましょうと。
ということですから、多くの人は、
日米安保条約が基本的に日米を決めているもの と、こう思っているわけですね。
ところがご指摘のように、一番明確なのは、
橋本さんの時と、
2005年と、
やっぱり違うんです。
どう違うかというと、
橋本さんの時にはまだ、世界戦略というところに踏み切っていない。
それから世界戦略とかつ地域を世界に展開するということと、
それからアメリカの戦略と一緒になってやると、
日米共通の戦略というものに対するコミットは
橋本さんの時にはないんです。
だからもしも外務省が、いや、変質は橋本総理から始まっていると言えば
これは事実ではないんです。
じゃあどこから始まったかというと、
これは春原(すのはら)さんの『同盟変貌』(日本経済新聞社)という本がありますけれども、
日経新聞の。2002年ですね。
2002年にイラクに対して日本が入っていけということとセットに、
この日米同盟案が出てきたわけです」
岩上「2002年」
孫崎「ええ、2002年、あるいは2003年ですかね。2003年、これから日本もイラクへ一緒に行けという話と」
岩上「イラク戦争に」
孫崎「イラク戦争とセットにして出てきて、この時の向こうの中心人物がローレンス(Lawrence Korb)。国防総省の次官補だと思いますけれども、対日関係ずっとやっていた。ということで、世界の戦略に、アメリカの戦略とともにあると、いく(イラク戦争へ共に行く)というものは、2002年の前にはそんなに明確な形にはなっていない。
で、それが交渉が始まって、ドキュメントとして出てきたのが2005年の10月。だから、そういう意味では2005年というのは大変な変革なんですけれども、外務省も防衛省も変革があったという説明はしていません」
岩上「そうですねえ。一般の人たちも全然知りません」
孫崎「一般の新聞も、私も全部調べたわけじゃないんですけれども、新聞記者に聞きますと、日経新聞が全文を(掲載して)印刷しているんです。印刷はしているけれども、解説はないんです。だから……」
岩上「意味が分からない」日本の外交の根幹「日米安保」が決定的に変質しているのに
その中身の事を殆ど誰も知らない という悪夢が此処に在る訳だ。
教科書を全て書き換えなければならない程の大事件を 誰も知らされていない
というのは もはや 悲劇という言葉でも 悪夢という言葉でも 表現が甘い気がする。
とりあえず これだけは書いておく
2005年10月
↓
小泉純一郎の総理大臣の在任期間
2001年(平成13年)4月26日 - 2006年(平成18年)9月26日
↓
町村信孝 外務大臣
第2次小泉内閣 改造内閣2004年(平成16年)9月27日〜終了年月日 2005年(平成17年)9月21日
↓
郵政選挙 2005年10月
↓
麻生太郎
2005年10月31日 - 外務大臣に就任。(第3次小泉内閣 改造内閣)
先に進む。
孫崎「意味が分からない。意味が分かっていた人というのは、私はあの時日本にほとんどいなかったんじゃないかと。
というのは、基本的にこの文書は、ご覧になってあるように、
正文は英語で、
日本文は正文じゃないんですよ。
ということだから、明確に英語を出してきて、それを日本が訳したと。こういう状況だと思います。それぞれの意味合いというものを」
岩上「安保条約はそうじゃないんですよね」
孫崎「もちろん、日米両方が正文ですね。ということで、
基本的には米国が提案してきたものを日本が日本語に訳しているというので、日本語の文書でこの議論をしてもしょうがないことになっているんです」
岩上「ええっ!?」
孫崎「仮訳です。日本語は仮訳なんです。日米同盟の、英語はちゃんとなっているわけですけれども、仮訳なんです」
岩上「これが意味するものはですね、どういうことなのか、というのは、我々には、すぐには分からないんですけれども、非常に一方的なアメリカへの追随の象徴のような感じがするんですけれど」
孫崎「私もそう思います。というのは、要するに、条約であったり合意というのは、両方が国家の利益、National Interest を出して、それで何といいますか、お互いの合意でもって出てくるわけですから。
この2005年10月の雰囲気というのは、もう文書がそもそも向こうから出てきているということですよね」
岩上「何というんですか、その調印に至る過程も、よく分からないんですか」
孫崎「だから、ということだから、この文書がどういう理念を持っているかということは、向こうの人は分かっているけれども、日本は分かっていないんですよね」
岩上「大変なことですね」
孫崎「大変なことだと思います。だから、この当時、この文書の意味合いをどこまで分かっていたかというと、この文書(の署名者)は、防衛庁長官と外務大臣ですけども、多分その時調印した時には、その人たちは意味を分かっていなかったんじゃないでしょうか」
岩上「大野防衛庁長官(大野功統)と町村外務大臣(町村信孝)」
孫崎「はい。私はそう思いますけど。その当時、私は外務省の人の説明を聞いたんですけれども、これは調印したけども何の変化もないという説明をしてるんですよね。ある部内の勉強会では。ひょっとすると、それは本当にそう思っていたのかもしれない」
岩上「何かこう、少し人を騙すような話ではなく、騙しているのではなく」
孫崎「なくて、本人(担当官)も別にそんなに重要な変化があるとは、気付いていないのかもしれない」
岩上「それは外務省の高官といいますか、官僚ですよね」
孫崎「ええ。それはどういうことかと言うと、やっぱり93年ぐらいから、アメリカの戦略というものがどうなっているかということを考えなきゃいかんいわけですよね。それをあんまりしてないから」
岩上安身HP - Web Journal ニュースのトリセツ - 「05年の日米同盟についての文書は、すでに日米安保も、憲法も超えている」〜1月14日孫崎享元外務省国際情報局長インタビュー2
孫崎「例えば、ここに、私はよく言うんですけど、じゃあ共通の戦略というものにどういう問題があるかと。地域でもってね、共通の戦略というのが出てくるわけですけれども、ここで何が問題かというと、『国際的な安全保障関係の改善』ということが書いてあるんですね。共通の戦略というのは基本的に『国際安全保障環境の改善』と、この言葉をもしもお聞きになって別におかしいと思いませんでしょ。ところが、これはものすごい深刻な意味合いを持っているんです。
というのは、どういう時に軍事力を使ってよろしいですかというと、これは、巻頭から始まって、要するに、国家は主権がありますと、他の国は主権を侵してはいけませんと。それで軍事的な行動をとる時には、どこかの国が攻めてくる、あるいは緊急事態になっていると、そういうような時に限定して軍事を使いましょうと、こうなっている。
米安保条約も、国連憲章を守るために日米安保条約がある。これと違反するような行動はしないと言っている。そうすると、サダム・フセインでもいいですし、あるいはイランの宗教体制でもいいですし、アフガニスタンでもいいですし、あるいはサウジアラビアの王室でもいい。こういうような体制を西側のような体制に直すということは、『国際安全保障環境の改善』なんですよ。特に2003年、イラク戦争が終わった後、アメリカの方は中東の民主化ということを言いました。中東の民主化をやるために軍事力を使っていいということになりました。
ということは、今までの流れと全く違った、国際理念と違い、そしてかつ、日米安保条約の根幹に触れるところとも違っている。かつ、日本の憲法を見ていただけると、日本の憲法も国際紛争を解決する手段として軍事力を使わないと言っているわけですね。日本の多くの国民は、自衛力は、自衛隊は国を守る自衛というものでは否定されていないと。というけれども、国際紛争を解決する手段として武力を使っていいということを表向き言っている政治家はいないわけですよ」
岩上「そうですね、はい」
孫崎「そうでしょ。ということで、安保条約の理念とも違う。憲法の理念とも違う。それが堂々とここでね、書かれていて、何の疑問も持たないで、署名がされている」
岩上「憲法を仮に拡大解釈していっても、その自衛権の発動というのを極限まで広げても、無理ですよね」
孫崎「無理ですね」
岩上「要するに、自国の利害と関係のない第三者の紛争なりなんなりに、一方的に介入していく」
孫崎「もっと悪いんですよね。というのは、憲法の場合には国際紛争の解決の手段としてでしょ。これは『国際安全保障環境の改善』なんですよね」
岩上「それはどういう意味ですか。『国際安全保障環境の改善』とは……」
孫崎「ということは、どういうことかと言うと、金正日というのを例にしましょうか。北朝鮮が例えばミサイルを撃つ準備をしますと、そういうような時に、ミサイル攻撃を排除するためにやるというのは、ある意味で国際紛争を解決する手段ですね。ところが、金正日というのはあいつは、ひょっとすると考え方がノーマルではないと、だからあれを先に排除してしまおうと」
岩上「暗殺するとか」
孫崎「とか、そのために軍事力を使おうと」
岩上「先制攻撃を加えるとか」
孫崎「ええ。ということだから、さらに(過激な方向へ)行っているわけですよ」
岩上「要するに、どうにでも解釈できるわけですね」
孫崎「そういうことです」
岩上「武力を行使するとか、そういうような文言は使っていないけれども、逆にだからこそ自由な解釈がどこまでもできる」
孫崎「そのための共通の……。これは自衛隊と、見ていただけると、共通の戦略のために両方はできるだけのことをすると、こう言っているわけですから。だから、あくまでもそれは、軍事力を行使するという前提でやっているわけですからね。大変なことを実はこの文書は書いてるんですね」
岩上「それは大変ですね。でも、おそらくこれについて問いただしたら、こういうふうに言い逃れるんじゃないかなと思うのは、憲法というものがやはり上位にあり、そこにタガがあって、その範囲の中で、今言った国際安全環境を……」
孫崎「もうそんな範囲を超えています」
岩上「その枠内でしかやらないよという……」
孫崎「そんなことない、もう超えているんですから」
岩上「これ、憲法よりも上位なんですか?」
孫崎「上位。上位というか、もう憲法の枠内は全然かかっていませんから。あるいは、安保条約の範囲もかかっていませんから。安保条約は、さっき言ったように、国連憲章の理念を守るためにやり、国連憲章の理念と反するようなことは慎むと書いてあるわけですよ。ここはもうそんなものは、全然とっぱらっているわけですから。
だから大変なことを、実は……」
岩上「これは、国会で審議とかしなかった?」
孫崎「しなかった。というのは、ジャーナリストだって、問題提起しなかったわけですから。
岩上「対米追随ということが、極端に進んでしまって、もはや『思考停止』ですよね」
岩上安身HP - Web Journal ニュースのトリセツ - 「ある時期から、自民党の世間は、米国の戦略を検証する機能を失ったんじゃないですかね」〜1月14日孫崎享元外務省国際情報局長インタビュー3ソ連崩壊直後から と見るべき、という話が続き、そして
孫崎「恐るべきことが起こった。で、そこにこの本(孫崎氏の著書『日米同盟の正体』)を出したものですから、みんなびっくりしたわけですよね」
岩上「私もびっくりしました(笑)」
孫崎「それで、特に、そこは非常に良かったんですけれども、民主党の議員は10人ぐらいがブログを書きましたよね。『自分は国会議員であって、こういうことに関心があるべきなのに、正直言うと私は気付いていなかった』と」
(※一部の例を挙げると
藤末健三参議院議員 2009年04月26日付
齋藤勁衆議院議員 2009年04月24日(金)付
峰崎直樹参議院議員 News Letter 717号2009/03/30 付
藤田幸久参議院議員 2009/3/31付
などがある)
岩上「たとえばどういう方ですか」
孫崎「それはちょっと申し上げると。民主党の議員は自分のブログでそう書いておいでになりますし。公明党も太田代表がブログに書いて、赤松(正雄衆議院議員)という安全保障関係の方が書いて、面白いのは、赤松さんが最近、私のもう一つの『情報と外交』という本がありますけれども、あれを見て、自分のイラク観というのは間違っていたと。ということを今、告白されていますよね」
岩上「正直な、というか誠実な反応が、政界の中から出てきていると」
孫崎「ええ、出てる。そう」
岩上「知ったかぶりでもなく、誤魔化しでもなく。
例えば、当時の政権の当事者というのは自民党じゃないですか。
自民党の議員さんたちからはどうですか?」
孫崎「自民党は、全く反応しないですね」
岩上「読んでないんですかね」
孫崎「うん、目をつぶっている」
岩上「それは読んではいるけれども……」
孫崎「いや、読んでもいないでしょうね。もうある時期から、自民党の政権というのは、米国の戦略をやる(従順に従う)ということが正しくて、それを検証するという機能を失ったんじゃないですかね」
岩上「そうですね、これは本当にそう思います。いつ頃からでしょうか」
孫崎「やっぱり93年ぐらいからです。93年というのは湾岸戦争があって、それであそこで、私の本の中で書いている非常に大きなポイントは、アメリカの戦略というのは93年に変わったと。これからさっきのね、イランであれ、イラクであれ、北朝鮮という体制を変革させるために、危機が来るんじゃなくて、体制を変革させるために行動すると。だから国際環境を良くするためにいくと。その時にアメリカだけがやっていたんでは問題だから、日独を組み込んでいくと。というのが93年ぐらいからの戦略なわけですよね」
岩上「これは日本では一般的には、ブッシュ時代に――パパブッシュではなく、ジュニアのブッシュの時代に――いわゆる9.11の後のアメリカの単独行動主義というのが現れた、あるいはネオコンが台頭したというふうに言われているんですけれども、ずっと起源は前なんですね」ネットが無い時代 その情報操作に抗しきれるは 極めて難しいよね。
岩上「こういう戦略をわかっていて、自民党あるいは当時の官僚たちは……」
孫崎「勉強しなかった」
岩上「そうですか。これを重々、アメリカの裏も分かった上で、保守勢力というのはアメリカ追随政策を……」
孫崎「それはない。残念ながら、そうではない」
岩上「保守論壇誌なんかに書いているような論客や、保守政治家の文言の中には、『十分我々は、アメリカの意図を分かった上で、選択的に、追随していく。それが国益に適う』と論じている人もいる。それはある程度信頼できると思われている、というか、信頼している人も多いと思うんです」
孫崎「言えることは、
93年ぐらいから
日本を使う というところで、
日本を使うための論理を構築したわけですよね、アメリカ側は。
その論理をそのままオウム返しに喋っている人はたくさんいる。
しかし、その論理(の中身)をまずは横に置いてね。
自分でアメリカの戦略がいったいどうなっているか、
その中で日本をどう位置づけているか、
そういう形で論じた人というのは保守論壇にいないんですよ」
岩上「相対化していないということですよね」
孫崎「その非常に代表的な例は、湾岸戦争の時にね、日本はお金だけ出したと。それで人を出さなきゃいけなかったと。これが一番の、ある意味で明確なメッセージだったわけですけれども、これは私の次の『情報と外交』という本の中に書いているんですけれども、事実とは違う」
岩上「事実と違う」
孫崎「いくつか事実は違うんですけれども、その時に日本は軍事力を出さなければ世界で評価できない空気ができたわけですね。それについて、外務省の当時の駐サウジ大使の恩田(=恩田宗)という人が述べているんですけれども、あの当時の世界の空気、例えばシンガポールのリ・クアン・ユーは、日本はやっぱり軍隊を出さない方がいいんだと。アジアの人はそれを歓迎すると、こういうことを言っているわけです。
それからその後、たまたまクウェートのニューヨークでの新聞等は、評価の中に日本を入れませんでした」
岩上「感謝するという中に入らなかった」
孫崎「入らなかった。ところが、それについてはクエート政府は、あれは在米大使館にある我が方の代表機関のチョンボであると。我々は日本の貢献を非常に評価すると。ということで後々、戦勝に関する記念切手の時に日の丸もちゃんと出ているし、戦勝記念館というところにも、日本の貢献はどうなっているかということを言っているので、日本を評価しないということは、あの地域でもないと。
しかし、意図的に日本がオン・ザ・ブーツというか、人が出て行かないと貢献できないというものを盛んにやられていると。それを日本の世論に持っていったわけですよね」
岩上「それはもしかして、今、チョンボとおっしゃりましたが、本当に不作為なのか。あるいは不作為ではなく、作為的に一度そういうことをして、そして日本の世論を沸騰させるという情報操作の可能性は……」
孫崎「もう情報操作ですよ」
岩上「ではチョンボとおっしゃいましたけど、不作為では実はなくて作為なんですか、ひょっとして」
孫崎「そちらの方向にもっていくのは、これはアマコストが中心になって動きましたから。アマコスト自身が彼の文書の中で、『我々の努力によって日本の世論が変わった』と言っていますから。
だから、日本が自然に、周りを見て、やっぱり我々は反省しなきゃならないと言ったんじゃないんですよね。アメリカから、こんなことをやってると評価されないということを言い続けられて、そういう具合に変わっていったんです」
岩上「そんな気になってしまったと」
孫崎「はい」
でも今は ネットがある、
「自分の頭で論理を構築していく」
に必要なだけの材料を提供してくれる人まで辿り着くは 意志とやる気の問題だけだ。
そしてなお
マスコミ新聞テレビ大手メディアに同調する論理構築で満足している人達には
なので 結局に何を言っても届かないんだろうなぁw と思うしかないね。
岩上「90年代初頭は、現代の日本の政治の転換点ですよね。93年と言えば、自民党が分裂して、小沢さんたちが自民党を割って出て行って、細川政権が誕生して、という動き。そして現代に至る二大政党制を模索する動きが始まってた時期ですね」
孫崎「非常に重要なときで、そこで、細川政権の時に安全保障というのはロシアが崩壊した後、じゃあ日本はどうしていこうかということを考えるグループも、その頃できたわけですけれども、そこでの一番のプライオリティ(優先順位)は国際世論と手をつなぐと。第二に日米安保だということを言った文書を出したのが、つぶされたわけですよ」
岩上「つぶされたんですか」
孫崎「それはつぶされた。実体的につぶされてしまった。その勉強会というのは細川政権の時に始まっているんですが、しかし、そのすぐ後、細川政権が崩壊してしまう。村山総理にそれを提言するわけですけれども、すぐその後にナイ・レポートが出るわけですよね」
岩上「ここでジョセフ・ナイが登場するんですね」
続き → 誠天調書: 「日米安保」と「日米同盟」は全く別モノ その2