この前、とある長編マンガを読んだ。
おかげで更新も進まない位に いまだに心が揺さぶられている。
話には聞いていたし あまり有名ではないかもしれないが
作者の画力 主題の確かさ 脚本 その全ての質の高さは
様々な短編において信頼の置けるもので、
唯一の長編であり 噂に名高い作品だったから
いずれ じっくり腰をすえて読んでみたかった。
人は年を経ても、することは そんなに大きく変わるものではないかもしれない。
けど その中身には大きく変わる何かがある。
それが長く生きてきた証であり
若い頃には分かりえない 心の重さだ。
それは どんなに若者へ説明したところで
老いることによってのみしか理解されないモノであることも
ようやく 少しずつ 分かってきた。
年を経ると涙もろくなるのは
その心の重さと
重ね合わせてみてしまうからなんだろうな と思った。
感動するマンガというのは沢山ある。
「蒼天航路」は感動したが、同意してくれる階層は限定されやすいだろう。
「風の谷のナウシカ」や「シュナの旅」は感動の作品としては 比較的にでも万人向けかもしれない。
「火の鳥」や「ブッダ」「ブラックジャック」なんかも近いモノがあるかもしれない。
方向性は違うが「スラムダンク」も万人向けになるかもしれない。
個人的には宮川匡代の「Ribbon」は女性になら誰にでも少なからぬ感動のマンガになるであろう。
「ルサンチマン」は喪男には 心に残るモノとなりうるかもしれない。
「動物のお医者さん」や「僕の地球を守って」も違う方向で感動させるかもしれない。
とはいえ マンガに精通しきっているとは言えない俺には、
実は まだまだ知らない感動の作品があるかもしれない。
で、この前に読んだ そのマンガは
「最終兵器彼女」と比較されることもある作品。
「最終兵器彼女」は やや男性向きであったにせよ
かなり感動させるマンガだった。
俺を
感動させるマンガも 世の中には少なからずあるし
泣かせるマンガというのも 少なからずあった。
映画 音楽 小説、他の様々なものによって
感動させられたり 泣かされたりしたことも 確かにあった。
でも俺を
ここまで感動させて
年甲斐もなく とめどなく溢れさせる涙を流させるほどに
泣かせたモノに出会ったのは
生まれて初めてだった。
このマンガに出会えてよかった、心の底から断言できる。
今 この年齢になったからこそ そう思えるのかもしれないが。
若い頃に出会ったのならば その浅き心で 素通りしてしまっただろう。
その作者とは同世代だからこそ
今 その作者の感覚に近いものが 俺にも届いたのかもしれない。
馬鹿にされても構わない
俺は このマンガに出会えた事を とても幸せに思う。
続きは また次に。
ところで、最終兵器彼女は、すみません、駄作です。リクエストありましたら詳細申し上げます。また参ります。