お立ち台で阿部は、まず6回無失点の沢村を褒め、「ナイスピッチングでした」。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000528-sanspo-base
キャプテンとして
「いい意味で開き直りたくなかったんですけど、
いい意味で開き直って、後がないところで、何とかきょう勝ちましょうとみんなに言ったので、
勝って良かった」
と安どの表情。
2打点には
「前のバッターがつないでくれたので、積極的にいこうと。
当たりは良くなかったが、ヒットはヒットなので良かった」
と振り返り、
21日の第5戦に向けて「明日また野球ができるので、思い切ってやりたいと思います」と決意を込めた。
そんな落ち着いて話す阿部とは対照的にhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000060-dal-base.view-000
沢村はお立ち台で開口一番、「やったぜぇー!!」と絶叫した。
――立ち上がりから気持ちがはいっていたように見えたが
「今日、明日で変わるもんじゃないので、気持ちだけ持って投げた結果なんでよかったです」
――飛ばして行った印象だったが
「完投出来れば一番よかったが、短期決戦なので初回から飛ばして、
行けるところまで行こうと思っていました」
――六回の満塁のピンチの場面
「阿部さんをめがけて思い切って投げた結果なんで、阿部さんに感謝しています」
――ジャイアンツ踏みとどまった
「明日も勝って、明後日も勝って日本シリーズに行きたいと思っているので、明日も頑張りたいです」
――満員のファンに一言
「明日も勝つ!!!」
橋上戦略コーチ(左)に向かってポーズを決める巨人の阿部慎之助=東京ドーム
かつて原-清武体制は、清原らの どちらかと言えばヤンチャな選手は排除していた。
結果として品行方正で真面目な大人のチームへと大きく変貌をした
が その分に 逆境面に脆い面も有った。それが以前にも書いた 技体心 のチームである。
それでも立ち直ろうと必死に立ち向かう そして実際に立ち直る 其の姿は普通の等身大の大人だった。
阿部の
いい意味で開き直りたくなかったんですけど、
いい意味で開き直って、後がないところで、何とかきょう勝ちましょうとみんなに言ったので、
勝って良かった
が象徴的である。
ちなみに”守りをこそ重視する”落合が創ったドラゴンズは 体技心 であるが、
高木監督というのは心技体であり ヘッドコーチの権藤は心体技である。
が いずれにせよ万の人が集えば 人には万の性格が有るので、時に そうではない処方も勿論に有る。
球界での かつての日ハム時代の新庄のようなタイプ が其れに当たる。
あえて やんちゃに振舞う という処方で有る。
新庄のイメージは とにかく派手に振舞う だが その選手スタイルの根幹は極めて地味な部分に有る。
新庄とは 守備の選手 だった。 守備こそが超一級の選手だった。
阪神時代の野村から 新庄なりに受け取ったモノが有ったのだろう。
ただの派手好きな選手では 誰も相手にしない。
守備が超一級 の上で 派手なパフォーマンスを上手に繰り返す、
だからこそ他の選手も信頼を置く大人の選手だった。
机上の論で物事を考えてしまう者達は 現場の人達の心を軽視してしまう傾向が有る。
この場合における
“机上の論で物事を考えながら 現場の人達の心を軽視して、かつ精神論を押し出す”
というのが最悪であり それが大東亜戦争における精神論の【特攻はウツクシイ】になる。
さりとて 其の反省 からの反動で
机上の論で物事を考えてしまう者達が 現場の人達の心を軽視しすぎてしまう傾向
というのもまた あまりにマヌケな話で有るものだ。
見た目によらず
そういう感じの野村野球の“原監督なりの”後継でもある今の巨人は 技体心 で戦うチームで
やや精神力で勝つという点を軽視してしまう面が 何処かに有るのだろう。
阿部の いい意味で開き直りたくなかったんですけど、いい意味で開き直って が象徴的だ。
が
肝心な試合 セリーグのプレーオフのクライマックスシリーズの第2ステージでにおける
今年に初の東京ドームでの初戦から3連敗
という極めて一気に追い込まれた厳しい局面で勝ち上がった立役者の沢村の
そのヒーローインタビューがコレだっだ。
お立ち台で開口一番、「やったぜぇー!!」と絶叫した。
「今日、明日で変わるもんじゃないので、気持ちだけ持って投げた結果なんでよかったです」
「完投出来れば一番よかったが、
短期決戦なので初回から飛ばして、行けるところまで行こうと思っていました」
「阿部さんをめがけて思い切って投げた結果なんで、阿部さんに感謝しています」
「明日も勝って、明後日も勝って日本シリーズに行きたいと思っているので、明日も頑張りたいです」
「明日も勝つ!!!」
寡黙で内に闘志を燃やすイメージしかなかった沢村だったが
正直に言って 単なる熱血馬鹿 をしてた訳だw というか こっちが本性なのかな?w
どうやら1年目の時は控えていて 今年は機会が無かった というだけの話のようだ。
沢村という投手は球に力が有る、プロでも前に飛ばすのも難しいほどの強い球威を持っている。
だが かなり制球力は無く、大体その辺りに えいやっ って投げていく、そんな感じである。
よって其の投球は 元からしてハッキリ言ってノーコン投手なのだが 今回は更に酷かったw
もう それで押しまくる をしていた。
調子は良く無さそうで 球速すら上がらないだが 更に球への力が入るボールは とにかく飛ばなかったw
で 更にノーコンが極まりなかったw
なので一歩でも間違えれば独り相撲で全てをブチ壊す可能性も高かったw
ぶっちゃけ 運が良かった という面も否定できないw
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000091-mai-base
巨人・沢村はお立ち台で絶叫した。「やったぜ」。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000061-dal-base
負ければ今季が終わる一戦を、6回無失点にまとめた喜びを表現した。
二回、四回、六回には2安打ずつを許し、得点圏に走者を背負ったが、
要所を締め、得点は与えなかった。
「短期決戦なので飛ばした」と沢村。
川口投手総合コーチは
「一番に不安視していた投手が一番良い投球をしてくれた」
と安堵(あんど)していた。
崖っぷちのチームを救う投球を見せた。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000572-san-base
四回の満塁機では谷繁を高めの146キロ速球で右飛に。
六回の2死満塁の場面では代打山崎を146キロ速球で空振り三振に仕留めてホームを死守。
108球の熱投で先発の責任を見事に果たした。
内容うんぬんではなかった。単純な精神論を否定したくなるのは 机上の論に溺れる者達の悪い癖でもある。
「日本シリーズへ行きたい」という気持ちだけで、ミットめがけボールをぶん投げた。
「初回から飛ばして、いけるところまでいこうと思っていた」。
完投には人一倍こだわる男が、
六回終了後コーチの問いかけに「もう力がない」と話すほど。
ピンチも気迫で乗り越え、何度もほえた。魂の108球だった。
だが
現場が追い込まれている逆境の時に
それでも 単純でも熱血の馬鹿の猪突猛進 が功を奏した時は
如何に周囲を奮い立たせて 其の集団の心理面で希望を持たせては明るくもするか
もまた説明不要な話だ。
「相手チームの勢いを止めたのは大きい」と原監督再三に自滅寸前にまで追い込まれながらも 守備陣の好守にも助けられる。
其の攻守を見届けた時の沢村は いつも以上に 必要以上に 精一杯の喜びを態度を皆へ示す。
最前線で戦う者達にとって 戦意の高揚 とは無視できない話なのである。
こういう面が良い面を働かせる効能を
机上の論で動きたくなるベンチ側 とて単純に其れだけでは動いていないが 無視も出来ないだろう。
こうして机上の論を綴る俺は どうしても軽視してしまうモノが有るのは分かっている。
だからこそ こうして時には書き綴って置く事もまた意味が有るのかな とか思った。
何事も 物事は多面的に見ていく、その為にもね。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101501/top
10月15日(月)
ヤクルト 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
中日 0 0 0 0 0 0 0 4 X 4
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101401/top
10月14日(日)
ヤクルト 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101501/top
10月15日(月)
ヤクルト 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
中日 0 0 0 0 0 0 0 4 X 4
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/16/kiji/K20121016004340840.html
来季も現役を続行する41歳のヤクルト・宮本は山本昌と谷繁という百戦錬磨のバッテリーの裏をも突く宮本の 経験と知性の結晶でもある。
「最後に力尽きました。強いチームならあと2イニングを守り切れたと思います」と肩を落とした。
2回1死では二塁走者で相川の初球に三盗。相川の右前先制打に一役買った。
山本昌の投球動作を読み切った走塁でチームに勢いをつけた。
シーズンでは1盗塁だっただけに「あんまり走ると思われてないし初球は狙っていました」。
ベテランは大舞台で存在感を示しプロ18年目を終えた。
41歳宮本 さすがの三盗も「最後に力尽きました」怪我人だらけの中で 相当に奮闘したヤクルトだった。
つくづく このチームが橋上を取っていたら マジにヤバかった と思う。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101701/top
10月17日(水)
中日 0 0 1 0 0 1 0 0 1 3
巨人 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101801/top
10月18日(木)
中日 0 2 0 1 0 1 0 0 1 5
巨人 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012101901/top
10月19日(金)
中日 0 2 1 0 0 1 0 0 0 1 5
巨人 0 1 0 1 0 2 0 0 0 0 4
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012102001/top
10月20日(土)
中日 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
巨人 0 0 2 0 0 0 0 1 X 3
この試合に中日は中継ぎを温存した。つまり万全の体制で翌日の試合へ臨む を選択した。
先発を使い果たし 中継ぎもフル回転させた巨人は むしろ戦力が枯渇し始めていた。
第2Sの戦前の、投手陣に余力の有る巨人 投手陣に余力が無い中日。という構図は完全に逆転していた。
この試合に負けて中日に余裕が有り この試合に勝った巨人の方が未だ絶体絶命だったのだ。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012102101/top
10月21日(日)
中日 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
巨人 0 2 0 0 0 0 0 0 1X 3
この第5戦はサヨナラ勝ちの場面よりも
分業制が進み 前回登板で百球を投げた先発が中三日で更に百球を投げる事は絶対に有り得ない という中で
巨人は内海を先発へ送り込み
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000014-nksports-base
−先発の内海は2失点、中継ぎも好投した。中三日の内海に それ以上を求める原監督。
原監督 (内海は)一発というのは何とか避けたいところでしたが、同点止まりという中、あと福田がよく頑張ったし、マシソンも2イニング。頑張りましたね。
元ロッテの小宮山は日刊スポーツで
阿部はボール球を要求し しっかりボール球の釣り球で外したのに
そういう悪球をホームランにされたのだから責められない
とも書いている。
−最後は代打谷を出せば、山井が来るのを想定していた?
原監督 あの場面は想定していました。
−マシソンが戻って、中継ぎ全体で重要な働きをしている。
原監督 中継ぎは頑張ってくれていますね。ギリギリのところの勝負を5戦やっているわけですからね。
−1回の守備が終わって、ベンチで内海には何を話していたのですか。差し支えなければ教えて。
原監督 差し支えあるね(笑い)。少々尻をたたいたということでどうでしょう。
そして それ以上をも自らに求める内海の帽子の庇には 今年は「柱」の漢字一文字が書かれていて
事ある度に内海は其れを目にする。
選手会長でも有る内海は投手陣のまとめ役として 野手陣のまとめ役で有る阿部と共に
二人三脚でチームを引っ張り続けてきた。
つまり そういう事だ。
自らに責任を負う を課していっていたのが内海だった。
正直に言って 内海の投手としての才は超一流とはいえない。
だけど内海には それ以上のモノが有る。
あのホークスの2006年の斉藤和巳にならなければ良いんだけど と心配になるほどだ。
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2012102201/top
10月22日(月)
中日 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2
巨人 0 3 0 0 1 0 0 0 X 4
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000527-sanspo-base
(セ・リーグ、CSファイナルステージ、巨人4−2中日、最終戦、巨人4勝3敗、22日、東京ドーム)レギュラーシーズン優勝の巨人が同2位の中日を下して対戦成績を4勝3敗(アドバンテージ1勝を含む)とし、日本一に輝いた2009年以来、3年ぶり33度目の日本シリーズ進出を決めた。指揮官として自身4度目の日本シリーズに臨む原辰徳監督(54)は試合後、大舞台に向けて意気込みを語った。
――決戦を制した今の気持ちは
「いきなり3連敗で徳俵に乗った状態だったが、ここから選手たちが頑張った。
多少の開き直りもあったが、力を出して3連勝できた。非常に価値ある日本シリーズ出場だと思う」
――レギュラーシーズンの優勝を決めたときは8回宙に舞ったが、きょうは10回
「選手は疲れているので辞退しようと思ったが、
選手たちが『ぜひ!ぜひ!』と言うものだから、大変ありがたく頂いた」
――“徳俵”という表現だったが、見事にうっちゃりを決めた。逆襲できたポイントは
「2012年はかなりのゲーム差をつけて優勝できた。このことを一人ひとりが疑わずに戦えた。
特に中日はベテランの多い百戦錬磨の素晴らしいチーム。
そんな中で若いジャイアンツが3連敗から3連勝した。これは非常に価値がある勝利」
此処で 蒼天航路29巻の蜀を乗っ取ろうとする劉備元徳への苦言を吐く軍師の龐統 を思い出す、
龐統
「間近に居て なお捉え切れぬ、それが上に居る者達の「真情」。
時に 憤怒は攻城の戦術であり
時に 勝利の美酒は敗者への哀悼の涙が伴う。
衆目に映る仁者の姿を壊す必要は無い、
一喜一憂は垂れ流さぬ事だ。」
原という人間の自己制御の能力を垣間に見たように思えた。
――このチームはクライマックスシリーズを経て、進化しているか
「最初は2、3発ひっぱたかれ、それから這い上がり、七転び八起きの精神で一つ上にランクが上がった」
――日本シリーズに向けて
「相手は日本ハム。しっかり戦いたい。また東京ドームからスタートできる。
ファンのみなさま、大きな声援よろしくお願いします!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000008-spnavi-base
クライマックスシリーズMVPに選ばれた石井義人のコメント。21日の試合でサヨナラ安打を放った。
(MVPになった今の気持ちは?)現場に立つ者達へは 希望を持たせて そして戦意を高揚させる が如何に大切かは説明するまでも無いよね。
最高に気持ち良いです。やったぜ!
(昨日はお立ち台で『勝たなければ意味がない』と話していたが、見事に勝利したが?)
そうですね。本当に強い気持ちで、今日勝てて良かったです。
(クライマックスシリーズの雰囲気はどうだったか?)
このクライマックスは、いつ出てもすごい緊張することだと思います。
(3連敗からの3連勝だが?)
とにかく勝てるチームだと思ってたんで、自分は信じて見てました。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/22/kiji/K20121022004389120.html
前の試合まで13打数2安打、本塁打1本と沈黙していた村田が大爆発だ、統一球となって とにかく本塁打が出なくなった。
2回の第1打席ではチャンスを広げる左前打、5回には貴重な追加点となる中越えソロアーチをかける
など3安打を放ち、最終決戦で役割を果たした。
村田とは見かけによらず 三塁手としての守備の一瞬の対応が超一流 という守備の人でも有る。
その好守は 「出来て当たり前」に見える職人芸の好守 という目立たない形で何度も試合を救っている。
特に5回の本塁打は試合の流れを自軍に持ってくる会心の一打。
「次の1点が大事だと思っていました。ホームランではなく塁に出ることを考えていましたが、
積極性は忘れないようにした」と話し、日本シリーズ進出へ前進する打席を振り返った。
「何でもいい。勝てて良かった」。負けられない戦いは、日本シリーズに続く。
「この勢いに乗っかっていきたい」と力強く言った。
言い換えれば 本塁打が更に“特殊な職人芸”になった とも言える。
打撃とは 「投手の投球」以上に一瞬の中に細微な技術が問われる という非常に特殊な職人芸が問われる。
その中での現状の本塁打とは 更に“特殊な職人芸” でもある。
立った一振りで全ての局面をも変える可能性が有る しかも其れを技術として持っている
となれば 今まで以上に高いカネを払う価値は有る と俺は思う。
ただ どんな技術も人材も
結局は使う側「上に居る者達」の「人の上に立つ能力・技術」が 活かしもするし無駄にもする。
こんなのは当たり前の話だよね。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/22/kiji/K20121022004389110.html
巨人は前日21日の内海に続き、中3日でホールトンが先発。
球が浮く場面もあったが「ベンチの期待に応えたかった」と、5回無失点と好投した。
前回は審判の判定などにいら立ち、冷静さを欠いた。自滅に近い形で崩れ、四回途中3失点。
この日は四球で走者を出しながらも、落ち着いて要所を締めた。
「前回の反省を踏まえ、いい投球ができた」
と胸を張った。
▽沢村(中1日で中継ぎ登板)
「行けるじゃなく、行くんだと思っていた。チームみんなで勝ったと思います。
(今CSは)振り返ってみると楽しかった。
日本シリーズもやるべきことをやって貢献したい」
時に巧者を巧みに使い 時に猛者も巧みに使う。
中三日の投手を適宜に使い冷徹さを見せながら
あえて中一日の投手を使い現場の戦意高揚を付加させていく。
集団を巧みに使う とは
戦術上の判断力 と 作戦上の判断力 と 戦略上の判断力 が一瞬の中に必要となる。
たった一人に其れを要求するのは無理無茶無謀であろう、
もっとも其れを可能とする天才も時には居るが 通常は分業する方が まだマシ となる。
となれば その「まだマシ」を如何に構築するか という話になるんだろうね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000133-jij-spo
八回を抑えて悠然とマウンドを降りていく山口の姿には、もう勝利を決めたような雰囲気があった。技体心の集団が 最後の決戦を前に 心をも自力で得ていく、
集中打で先制し、一発で加点。投手陣は確実にリードを守る。
最終戦で巨人が見せたのは、シーズン中と同じ勝負強さだった。
「一つ勝って好転してきた」と原監督。
3連敗後の重苦しい空気は徐々に薄まり、前日のサヨナラ勝ちで吹き飛んでいた。
二回、5番高橋由からの4連打と長野の適時打で3点先取。
1、2戦目で出た強引さは、どの打者にもなかった。
五回には村田の今シリーズ2号となるソロで、欲しかった追加点も奪った。
「前回の登板で終えたくなかった。チャンスをもらえたことがうれしかった」。
ホールトンは安定感ある投球で5回無失点に抑え、四回途中でKOされた第2戦の悔しさを晴らした。
六回からは2日前に先発した沢村をつぎ込む。
七、八回は山口が抑えて西村にバトンを渡し、勝ちパターンへとつなげた。
崖っぷちから大逆転できたのは、リーグを独走して優勝した本来の巨人らしさを取り戻したから。
リーグ制覇の時より2度多く、10度宙を舞った原監督。
選手たちの成長を感じ「2、3発引っぱたかれ、はい上がった。進化した」と話した。
苦境を乗り越えて たくましさを増し、3年ぶりの日本一に挑む。
まさか 其処まで狙っていた とか思うは妄想しすぎだろうw
だけどさ 出来すぎた物語を前にすると 其処まで考えちゃうのが俺の悪い癖だw
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000106-spnannex-base
3連勝の後、2連敗で最終戦に持ち込まれた中日は、最終戦の先発マウンドを中3日の伊藤に託した。中日の敗因を あえて挙げれば やはり2位だった事 に有るのだろう。
第2戦では好投を見せたが、この日はわずか1回1/3を3失点でKO。
早々に武藤にマウンドを譲ることになってしまった。
最後の打者、荒木が三ゴロに倒れて敗退が決まった瞬間、
中日の高木監督は帽子をとってグラウンドに一礼した。
打線も5回まで無得点。6回に代わった沢村から1点。
最終回にも大島の左前適時打で1点を返し粘りを見せたが、及ばなかった。
3年ぶりに日本シリーズ進出を逃した中日の高木監督は
「きょうは悔しいのひと言。ただ、頑張っただけじゃ勝負事は駄目。
3連敗なら悔しくないけど、3連勝した後だけに本当に悔しい」
と語った。
前回、中日の指揮を執っていた1994年に、
同率首位で並んだ巨人と最終130試合目にリーグ制覇を懸けて対決した「10・8決戦」に敗れた。
そして今年もその宿敵に最終戦で苦杯…。
「選手には“よく頑張ってくれた。ありがとう”と伝えた」
とケガ人続出の中、最後まで粘りを見せた選手をねぎらったが
「これで終わり」の言葉には悔しさがにじんでいた。
▽谷繁(敗退に)「全員を抑えないと短期決戦では勝てない。マークした人たちを抑えても、なかなかうまくはいかない」
▽浅尾(ブルペン待機も登板せず)「同点になってくれと期待していた。ことしは情けない結果だったので、来年こそはずっと1軍でいられるようにしたい」
▽大野(3回無失点)「いい経験をさせてもらった。もっと練習して来年につなげていきたい」
▽ブランコ(1回1死一、二塁で見逃し三振)「1回が大きかった。きょうはいい活躍ができなかった」
▽中日・権藤投手コーチ(巨人を追い詰め)「選手がよく頑張ったということ。それ以上にジャイアンツが強かった」
アドバンテージの1勝の差ではなく 2位が「逆転をしていかなければならない」に必要となる日程 である。
中日ドラゴンズは
第1ステージから第2ステージ という 10日間に最大で9戦をする超過密日程との戦いに負けた
と言っても良いだろう。
通常のシーズンの戦いではない プレーオフという短期決戦 における
一試合の勝敗の意味の重さへ挑む現場の者達の疲労度は 通常の試合とは比べ物にならないだろう。
しかも このクライマックスシリーズが出来て数年が経ち 各球団も戦い方を覚えてきた。
それは「下位のチームほど なりふり構わぬ戦い方をしていく」である。
分業制が確立していく通常のシーズンという長期戦の場合 とは真逆に等しい
戦力を惜しみなく投入していく
が起きていく。
この場合に上位の側が 其の戦術の前に押し切られる
が これまでに何度も起きているのだ。
中日は 第一ステージのヤクルトの「戦力を惜しみなく投入していく」を相手に
第3戦の8回まで押し捲られていた という表現が的確だった。
その 徳俵に足が掛かった状態 にして
たった一振りの絶不調だったホームランバッターのブランコの一振りで決める が起きている。
まさに うっちゃった という表現が正しい内容だった。
中日側とて ギリギリの戦力の中で ギリギリの勝ち上がり を繰り返してきていた中での第2Sだった。
そして だからこそ中日側は
自慢の「超強力な控え投手陣」のやりくり という戦術
つまり「戦力を惜しみなく投入していく」で第2ステージは勝ち続けた。
しかし
第1ステージから第2ステージ という 10日間に最大で9戦をする超過密日程との戦いに
むしろ 野手陣の疲労で負けた という表現が的確だろう。
なぜなら10日間で9戦の間に 先発の野手陣は殆ど同じであった。
長いシーズンという長期戦の後で、其の極度の緊張を強いる連戦を 10日間で9戦 も繰り返せば
幾らなんでも体力の方が持ちこたえられるはずも無い。
最後は 生も根も尽き果てた という表現なのだろう。
落合時代の中日は控え内野手の守備の名手の岩崎達郎を多く帯同させていた。
それは こういう事態の時にこそ使っていたからであり 其れを著書でも語っていた。
「もっと二軍で練習を積ませたかったが 控えの内野手として置いておきたかった。
だから せめて給与面で応えてあげたかった、本人は 活躍してないのにプラス査定 と驚いていたが。」
野手の疲労は投手の疲労よりも見えにくい。
口では 一週間に6試合をこなせないプロ野球選手の野手では話にならない とか言いながら
チームの側から 不測の事態に対応しよう と配慮をもするのが落合だった。
現場の見えにくい疲労を考慮する というのは 特に机上の論で動く者達にとっては見えないモノだ。
だから そういう面に気付いている者達は少ない、
けれどもスポーツ報知で 好捕手だった元広島の達川 が書いている。
勝負を分けるポイントは 捕手のリード であろう。
好リードを続ける中日のベテラン捕手の谷繁は第一Sから第二Sの全ての回で出場し続けた。
10日で9試合を戦った。
私も日本シリーズで8試合を戦った経験が有る、
それはリーグ戦のシーズンとは比べ物にならない疲労が有った。
第5戦の巨人サヨナラの場面で
強い直球を見せてはフォークを決め球にする山井への配球
のはずが
前4球が直球で最後が甘く入り 最後の5球目が打たれた
となった。
見せ球の直球の後にフォークを と考えていたのだろうが
交代直後の第一打者への山井の投球に力は合ったが やや制球が定まっていなかった。
谷繁の体力的な疲労に伴う 一瞬の集中力と判断力の欠落 頭脳の疲労 が気になる。
疲労とは体力を指すだけではない。
疲労した者は集中力が落ちる、一瞬の判断力に甘さが当然に生じかねなくなる。
肉体上の耐久力 に強い者で有ろうとも、限界は有るのだ。
其の最後の最後で
総合的な戦力の維持の差 控え選手の士気の維持の差 そういう総合的な兵站面での差
つまり 現場の選手側 と 指揮をする参謀側 との信頼関係の構築の差などなどをも含めた
戦術面だけでは説明が付けられない観点での差が出たのではないか? と俺は考える。
第5戦の9回一死満塁で中日投手は左腕の岩瀬 の場面で
左打者の松本の代打 として 左投手へ対しては打者有利となる右打者の谷
を躊躇も無く送り込む。
本来は
延長戦をも見越していた投手の戦力を残している中日側 の動きを待ってから采配を動かす
となるはずだったが あえて先手を打ったのは原の側だった。
そうなれば中日側も当然に動く 右打者の谷に対して右投手の山井を送り込む。
原は試合後
「あの場面の中日の残されている 出せる投手 は山井と浅尾の右投手、
谷を出せば右投手が出てくるのは想定していた。」
と語っている。 俺も其処までは読めていた。
そこで原は最後の最後に取って置いた
控え打者で最も代打の打率が高い 左打者の石井 を代打の代打で送り込む。
これで原としては 打てる手は打った 後は現場に任せる となる。
原は こう語った事が有る。
「あらかじめに こう と決まっている訳ではない。
目まぐるしく変わる展開の中で 一瞬の判断が必要になる。」
受身にならず あえて先手を取る事で結果的に「まだマシ」な状況を作り出す。
左腕の岩瀬が続投で右打者の谷で勝負なら ならばよし、
右腕の山井への継投で左打者の石井勝負でも ならばよし、
という戦術だ。
ただ いずれにせよ 両方の状況に対し
原巨人が構築してきたチームという集団の全体が
あの鬩ぎ合いの局面でも 控えの選手という第二線に甘んじるしかない者達であろうとも
高い士気を保ち 慌てずに己が職分と職責を懸命に果たそうとする
という
そういう集団を作り上げた戦略が最後の最後でモノを言った とも言える。
土俵際まで追い込まれながら うっちゃった、
ではなく
土俵際まで追い込まれながら 息切れした相手を押し返し 寄り切った
という表現が性格であろう
戦術面での読みなら俺でも出来る だが
控えの選手という第二線に甘んじるしかない者達もが
鬩ぎ合いの局面を前にして
なお高い士気を保ち
慌てずに己が職分と職責を懸命に果たそうとする
という集団としての力を構築するは 単純な其の場限りの言葉だけで出来るモノでは絶対にない。
コレは人としての力量の 長い長い動きの果ての結果なのであろう。
知性 説得力 肉体上の耐久力 自己制御の能力 持続する意志
とは そういうモノなのだろう。
それを 一人の天才の中だけに求めるのが愚かな話なのだから
なればこそ 如何にして適宜に集団として構築させていくか という話になるのだろう。
俺は 無能を自覚している原という男の その結果を見ていく。
そういえば
下位打線の奮起 とか 短期決戦の妙 とか 全員野球 とか
そんな単純な言葉だけで説明をつけようとする宗教右翼カルトなスポーツ雑誌の記事があったけど
随分とナメきった解説でカネが貰えるものだな と冷笑と嘲笑しか出なかったな。
代打の矢野が初球をも打つ好球必打で勢いを付け
代走のベテランでスペシャリストな鈴木がバッテリーへ常に揺さぶりを掛け続け
常にめげない古城が失敗をも跳ね返して続き
控えとして常にあらゆる局面に対応しようとし続ける寺内が犠打を決め
主力の長野は当然に歩かされて塁を埋められての一死満塁となり
先手を打っての代打の谷は 硬柔を併せ持つベテランだからこそ死に駒をも厭わず
最後は石井が仕留める。
野村だったっけ
最下位の主軸 よりも 優勝争いをする控え の方が選手の士気は高い、やりがいが有る
って言ったのは。
そういう観点の集団の運用をも視野に入れていく という戦略を
頭で理解しただけでなく 運用し続けられる のは人の力量であり
其の戦略をも見据えたモノが鬩ぎ合いの局面でも活きてくる。
神は細部に宿る とは そういう意味合いでも有るんだろうね。
其の細部の戦術の向こうには神算鬼謀の戦略が有る。
その両方からの説明も無しに したり顔で詭弁詐術を吐いてはカネを巻き上げる者達を詐欺師と呼ぶ。
ttp://number.bunshun.jp/articles/-/288503
ttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/giants/text/201210220011-spnavi_1.html
この程度でカネが貰えるのかぁ 良い商売だなぁ
ttp://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2012/10/23/___split_44/index.php
【プロ野球】谷繁の誤算。巨人の日本シリーズ進出を決めた伏兵たちの実力
良い線は突いているけど まだ甘いかと。
巨人の下位打線や控え選手の 層は厚いが実力は高くない。
層を厚くするべく二線級の者達をも必死に育ててきた という事と
伏兵たちの実力が高い という事は、同一の事象ではない。
二線級の者達の士気を如何に高め 如何に適宜に使いこなそうとするべく 組織を構築してきたか?
其の観点を無視しての単純な 伏兵たちの実力が高い という表現では 極めて不正確となる。
谷繁にしてみれば、中軸を抑えるのはある程度計算通りだったかもしれないが、違う、シーズン中も巨人は下位でチャンスを構築し上位で返す を何度もしている。
ここまで下位が打つとは想定外だったに違いない。
逆にジャイアンツにしてみれば、この厚みがあるからこそ、中軸でも平然とつなぎに徹することができる。
中日投手陣が巨人の下位打線に打たれだしたのは第2Sの後半である。
つまり谷繁の疲労は限界に達していた と考えた方が自然であろう。
主軸までは注意力や集中力が持続できても 下位打線や控え選手までは頭が完璧に回らなくなっていた
という ホンの僅かな差が 最後の最後で抑えきれなくなってしまった、と見るべきだろう。
原辰徳監督が「ウチに捨て駒はない」と言っていたが、選手層の厚さ しかも高い士気を維持し続けたままに選手層が厚い
その言葉通り、今回のシリーズで崖っぷちのジャイアンツを救ったのは、
阿部でも坂本でもなく、石井や古城、寺内といった伏兵たちだった。
この選手層の厚さが、土俵際からの大逆転劇を生んだのだ。
というのは 原の長期的な視点における戦略の結晶であり その賜物である。
一方のドラゴンズは、トニー・ブランコ、和田一浩の中軸ふたりに本塁打こそ出たが、シリーズの流れをつかむような活躍はできなかった。「自分で決めてやろう」との思いが強すぎるあまりに大振りが目立ち、その気負いが、18打数8安打、打率.444の6番・森野将彦の好調を生かすことができなかった。というよりも
其の森野も当たりまくっていた大島も第5戦と第6戦は打ち切れず
和田やブランコをふくめてスタメンで出場を続けていた全員のスイングに精彩が欠き始めていた
という野手の疲労を監督の高木が殆ど見抜けてなかった と俺は見ている。
落合ならば必ず帯同をさせ続けた内野の守備の名手の岩崎達郎を
高木監督は早い段階で外し登録を抹消していた。
徐々に蓄積してく野手の疲労は 鬩ぎ合いの局面でこそ影を落とす。
自滅してもおかしくなかった沢村を打ち崩せなかったのも
中3日の内海とホールトンを打ち崩せなかったのも
投手陣を出し尽くし始めていた巨人投手陣を第2S後半は結局に打ち崩せなかったのも
結局は 徐々に蓄積してく野手の疲労が 鬩ぎ合いの局面でこそ影を落としていたからではなかろうか?
其の細かい戦術面の局面で勝ちきれない僅かな差異の構図が生まれ
第2S後半が進めば進むほどに 中日側が如何なる作戦を立てても十全に機能させる余力が欠け始めていて
最後の最後では
長いシーズンの間で 控え選手をも含めた「士気の高い選手層の厚さ」を構築してきたか
という戦略性の差が決め手となってしまう。
この3連敗の後の3連勝とは
原の巨人ジャイアンツが勝ったの ではなく 高木の中日ドラゴンズが負けた
という指揮官の能力の差が決定的な要因だった とも言える。
負けるべくして負けた、其の敗因をこそ詳細に追わなければ 同じ失敗を何度でも繰り返す。
勝因だけを追う事は馬鹿でも出来るが 敗因こそを追えばこそ叡智を一つ積み上げる事ができる。
大東亜戦争の勝因だけを追うのが宗教右翼カルトであり
大東亜戦争の敗因を追わないのもまた宗教右翼カルトである。
其の事を全く理解できていない者達は 21世紀になっても全く同じ性向のままにマヌケな言動を繰り返す。
それは うちのブログを読み続けてきているの者達ならば
イヤというほどに繰り返し見てきた光景でしかない。
つまり いつも通りの光景を目の当たりにしているだけ というだけの事なのかもしれないね。
いずれにせよ 俺は俺なりに更新をし続けるだけだ。
誠天調書 2012年09月23日: 原の巨人ジャイアンツと橋上と 情報と http://mkt5126.seesaa.net/article/293736302.html
原の巨人ジャイアンツは 「見えざる敵からの攻撃」(笑) に如何に立ち向かい戦ってきたか?
何故に原の巨人ジャイアンツは此処までチームとして集団として結束し戦い続けているのか?
マスコミ新聞テレビ大手メディアは いや日刊ゲンダイであろうとも此処までは絶対に書かない。
そういう禁忌やタブーとは何か?を背景にしなければ
むしろ この原の巨人ジャイアンツの結束力と強さの根幹は決して説明が付かない。
宗教右翼カルトに支配されるマスコミ新聞テレビ大手メディアは 絶対に此処まで書かない。
スポーツが分かっている気になっているだけの者達は 此処まで社会政治との背景を絡めて書けないし
社会政治が分かっている気になっているだけの者達は 此処までスポーツとの背景を絡めて書けない。
だから俺が両方を絡めて書くしかない。
だから更新が遅れまくるw まぁ いいやw
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/259970000742412289
下位打線のまぐれ当たりでしか点がとれない巨人と、打つべきところで打つべき選手がきっちり打つ中日、
同じ2点でも内容に雲泥の差。
https://twitter.com/mkt5126/status/260040308283293696
控え選手すなわち第二線で有ろうとも粉骨砕身をする士気の高さを維持し続ける集団
という観点が見えないとは、さすが旧式左翼は弱者の味方ですなぁ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000258-sph-base
右手を強く握りしめた。寺内は腹の底から雄たけびを上げ、右拳を一塁ベンチへ突き出した。2回無死満塁。伊藤のフォークを左前へはじき返す先制2点打を放った。「みんながつないでくれた。自分がなんとかしようという強い気持ちでした。全員がいい準備ができているから勝てた」。日本シリーズ進出を決めたV打に興奮を隠せなかった。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000056-spnannex-base
勝負弱い自分と決別した。今季は自己最多となる103試合に出場したものの、得点圏では打率1割4分9厘。「天才」とあがめるベテラン・谷から配球論を学ぶが、なかなか結果に結びつかなかった。「いつもチームに迷惑をかけてばかり。たまにはヒーローになりたいよ」。終盤は年下の藤村に定位置を奪われ、守備固めとしてベンチを温める日々が続いた。
ふがいなかった。だからこそ、一発勝負の舞台に燃えた。JR東日本時代の経験が29歳を強くした。「都市対抗の予選を考えれば、CSは緊張しない。本大会に出るのが当たり前で、社業は毎日午前中で終わり。必ず都市対抗に出ないといけない重圧は半端でなかった」。当時の思いを胸に秘め、今でもJR東日本のチームカラーである深緑を革手袋やフットレガースに配色している。大一番で、その経験が生きた。
昨年のヤクルトとのCS第1ステージ初戦では勝負どころでバントを失敗し戦犯となった。悔しさから1年。21日の第5戦では9回無死一、二塁に代打でバントを決め、石井のサヨナラ打を呼び込むなどチームを支え続けた。「もう一度、自分の役割を確認して日本一になりたい」と意気込む寺内は、もう伏兵ではない。崖っぷちから日本シリーズに導いたヒーローだ。
一塁ベース上で巨人の8番打者は拳を握った。2回無死満塁。値千金の先制2点打に寺内は喜びを爆発させた。「みんなが必死につないでくれた場面。最終戦でなかなかチャンスはつくれないと思っていた。何とかしたかった」
打席では冷静だった。伊藤に2球で追い込まれたが、3球目は直球が外れてボール。「満塁だしバットに当たれば何とかなる。(相手は)真っすぐは当てやすいから嫌なんじゃないかなと思った」。変化球に狙いを定めた。4球目。読み通りの139キロフォーク。体勢を崩されることなく低めを左前に運んだ。
今季はプロ6年目で初めて開幕を1軍で迎えた。打撃が課題だったが、守備や走塁には定評があった。CSファイナルS開幕前の11日の練習では、有事の際の「第三の捕手」として2年前の春季キャンプ以来となる捕手の練習にも取り組んだ。寺内相手に投球練習を行ったゴンザレスも「凄く尊敬できる」と話した。そんな器用さは大きな武器となり、今年は一度も2軍落ちがなかった。
心の支えは主将の言葉だった。3連敗で迎えた20日のミーティング。阿部が「負けられない状況なので開き直ろう」と声を掛けた。「やらなきゃいけないと思った」と寺内。第5戦では同点の9回無死一、二塁で代打で犠打を決めてサヨナラ勝ちにつなげた。この日も、相手先発は左腕の大野ではなく右腕の伊藤だったが「スタメンでも代打でもやれることは変わらない」と集中した。
第5戦に続く脇役陣の活躍に原監督も「伏兵といいますか、古城、テラ(寺内)。非常にいいバッティングをしてくれましたね」と目を細めた。「しっかり準備したい」。寺内は日本シリーズでも、いぶし銀の活躍を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000275-sph-base
大歓声が心地良かった。村田の視線の先では、オレンジのメガホンが揺れていた。3点リードの5回先頭、第3戦に続く2号ソロをバックスクリーン左へぶち込み、日本シリーズ行きを決定づけた。「あれだけ深呼吸をして野球をやったことがない。後がない中での3試合のプレッシャーは想像以上。怖かったし、胃がやられそうだった。とにかく勝てば何でも良かった」。打撃不振に悩まされた新天地。苦悩を忘れさせる豪快なアーチだった。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000055-spnannex-base
外角へのスライダーを豪快に叩き、日本シリーズへの懸け橋となるアーチがバックスクリーン左へ舞い降りた。試合を大きく左右する今シリーズ2本目の本塁打だった。
「次の1点が大事だと思っていた。長打が出れば一気にいけるかなと。うれしかったし、頑張って良かった」
日本一になりたい。その一心で横浜と決別。FA宣言で巨人に飛び込んだ。
覚悟の上だったが、短期決戦の緊張感は想像以上だった。
「胃がやられそうだった。こんなに深呼吸しながら野球をしたこともない」。
自身も最初の2試合は無安打と最悪のスタートだった。
ただ、そんな極限の空気こそ、求めていたものでもあった。
2回の左前打、3回の左翼線二塁打と合わせ3安打。
猛打賞は今シリーズ両軍通じて ただ一人となった。
9回は最後の打者・荒木の三ゴロをさばき
「守備は良かったし、最後に球が飛んできてちょっとうれしかった」
とウイニングボールを一塁手へ転送した。
ポストシーズンとは無縁で、
球場に足を運んだのも07年アジアシリーズ、中日―韓国SK(東京ドーム)のゲスト解説だけ。
「少年時代は自分の野球で手いっぱいで、プロはほとんど見なかった」という村田は、
当時中学2年生だった10・8決戦も全く記憶にない。
「日本一になりたい。緊張感はあると思うが、
思い切ってバットを振れれば巨人に来て良かったと思えるはず」。
負けられない戦いは、日本シリーズに続く。
再び破壊力を増した右の大砲は、誰よりも日本一という頂点に飢えている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000077-nksports-base
現役引退する中日英智外野手(36)が、ラストゲームを終えた。9回に代走で出場。慕われている大島の適時打で本塁にかえり、得点を記録した。勝利はならなかったが、走塁と守備のスペシャリストとして過ごしてきた名脇役らしい区切りになった。
まだまだ代走や守備固めで欠くことのできない存在だが、来季はコーチに就任することもあり「日本シリーズに行けば、メンバーから外してもらおうかとも思っていた」とチーム全体を考えていた。「次はサポートする側に回る。日本一のコーチを目指したい」。これからも同じユニホームで“戦い”続ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000107-spnannex-base
日本ハムが22日、日本シリーズに向けて練習を再開し、札幌ドームで投手と内野手の連係プレーや打撃練習などを約2時間こなした。就任1年目で大一番へ駒を進めた栗山監督は日本シリーズで巨人との対戦が決まると「もともと強かったジャイアンツが土壇場からひっくり返して勝ち上がったということで実力に勢いが加わり、あらためて心して挑まなければならないと感じています。どこまで自分たちの力を信じてぶつかれるのか、チャレンジャーとして目いっぱい、日本シリーズの舞台で戦いたいと思います」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000040-sanspo-base
対照的なCSだった。日本ハムはソフトバンクを寄せ付けず、3連勝でシリーズ進出を決めた。巨人は3連敗の崖っぷちから3連勝。先に決まっただけに、テレビ観戦を続けてきた。この日の練習中には「自分がやっているようになる。どちらも強いから怖い」と打ち明けたほどだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000021-ykf-spo
2006、07年のリーグ連覇に貢献した森本稀哲、新庄剛志、稲葉篤紀の
強力外野陣をしのぐ“新御三家”の
左翼の中田翔(23)、中堅の陽岱鋼(25)、右翼の糸井嘉男(31)。
だが実は3人とも、一度は球団の期待を裏切った“落ちこぼれ組”だった。
糸井は剛腕投手として2003年の自由枠で入団も、ノーコンで1軍登板がないまま06年に野手転向。
05年高校生ドラフト1巡目の陽は、大型遊撃手として期待されたが、エラー連発で09年に外野へ配転。
07年の高校生ドラフト1巡目で入団した中田は、
当初は三塁手に挑戦したが「打球が怖い」と適応できず、09年に一塁、さらに同オフから左翼に回った。
人生、何が幸いするか分からない。
3人のドラフトに携わった山田正雄GM(68)は
「結果オーライに見えるかもしれないけど…」
と苦笑しつつ、三者三様の“異動”裏事情を明かす。
中田は高校時代は投手兼外野手で、
「獲る前から外野の守備はいけると思っていた。入ってからいろいろなところを守らされたけどね」。
糸井は
「もともと投手がダメなら野手で、というのはあった。
でも外野も最初は全然ダメ。努力したんだろうね」
当時の外野守備コーチは
「右中間に寄れ」と指示したところ、「ウチュウカンって何ですか?」と聞き返し
周囲をあぜんとさせた逸話も。
ずぶの素人が、今や驚異の守備範囲と強肩を誇るゴールデングラブ賞の常連に化けた。
「陽だけは、本当に計算外」と山田GM。
なんとか陽を遊撃手で育てたい首脳陣は、キャンプで早出と居残りの特守を恒例に。
今季も再挑戦の案があったほどだが、「糸井と違って外野はすぐできた」。
瞬く間に、栗山監督が「今の外野手ではナンバーワン」と絶賛する名手に成長した。
3人とも身体能力には定評があったが、素質を生かせずユニホームを脱ぐ選手もごまんといる。
成功への道筋はひとつだけじゃない−。
札幌ドームの広い外野を駆ける3人は、そう教えてくれる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000043-sanspo-base
ヤクルトは22日、来季のコーチ陣を発表し、宮本慎也内野手(41)が、正式に「兼任コーチ」に就任した。宮本は09年から秋季キャンプを中心に指導役を務めてきたが、今回自ら球団にコーチの肩書を付けることを申し出た。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000063-spnannex-base
「今年よりは(コーチの)比率が高くなるかもしれない。秋は思い切りコーチ業ですね。後進の育成に励みます」ときっぱり。11月の秋季キャンプで、自らの後継となる内野手育成に力を注ぐ。既に川端には「バットを持ってこなくていいよ」と宣告済みで、「数をこなすことも少々理不尽な練習も僕らは経験してきてここまできている」と猛練習の重要性を説く。
川端も「強い気持ちと覚悟を持っていくしかないです。意識がなくなっても体が勝手に動くくらいやらないと」と失神覚悟だ。「宮本メソッド」とは、鍛錬に裏打ちされた、強靭(きょうじん)な体と正確な技術−。その伝承が、日本一奪回のカギになる。
新(あたらし)純生球団常務取締役は「来季は選手にも“宮本さんはコーチなんだ”としっかり認識してもらうために名前を入れた」と説明。宮本は09年からコーチ的な役割を務めてきたが、シーズン中は選手に専念し、秋季キャンプなどで若手に指導を行ってきた。将来の監督候補は、来季から本格的にコーチ業に取り組むことになった。
この日から神宮球場で始まった秋季練習に参加した宮本は早速、小川監督やコーチ陣と意見を交換。今季は一度は現役引退を決断したが、小川監督の続投決定を受け、翻意した経緯がある。小川監督も「来季は年齢的にも出場機会は減ると思うが、彼の見方でのアドバイスとかも出てくると思う」と期待を寄せていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121023-00000310-tospoweb-base
伊東監督は18日の就任会見で「今は何ともお話しできない。理想をいえば気心が知れた人たちとやれればいい」と語っていたが、状況はかなり厳しい。ロッテの内情を知る球界関係者は「ヘタをすると西武時代の腹心は誰も呼んでこれないかもしれません」と声を潜めた。
組閣の目玉であるヘッドコーチとして、まずは森繁和前中日ヘッドコーチ(57)に声をかけたが断られ、土井正博前西武ヘッドコーチ(68)も「指導者引退」を理由に首をタテに振らないという。さらに西武政権時(2004〜07年)の腹心だった広島・植田幸弘バッテリーコーチ、ヤクルト・荒木大輔投手コーチはそれぞれのチームで来季の残留が内定。可能性があるとすればソフトバンク・立花義家打撃コーチ、日本ハム・清水雅治外野守備走塁コーチだけだという。
前出関係者は「伊東さんが現場を離れていた5年間の間に腹心のコーチたちは新しいチームで地位を固めた。このままでは目鼻ばかりか口も耳もつかず、格好はつかないんじゃないですか。まあ、元をたどればこれも本人の人徳のなさなんでしょうがね」と難航する組閣の経過を語る。大量8人を解雇したコーチ陣の穴埋め作業は長期戦の様相すら呈している。
「組閣作業を一任されているフロントは球界にほとんど人脈を持たない素人。名前だけでOBのジョニー(黒木知宏氏)に声をかけているようですが、これからいろいろな名前が出ては消えていくんじゃないですか」(同)。20日から秋季練習が始まった伊東マリーンズは船出前から試練に直面している。